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2020年08月26日16:27

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JSA



『JSA』
分断という深い問題を考えさせられる。と同時に、ちょっとしたことがえらいことになってしもうた、というのも感じてしまった。記憶にございませんは日本人として観るからか、前提としてありえない、総理大臣が記憶なくしたら、即、副首相が代理か、次の総理大臣選出だろう、とか思ってしまうが、この作品は外国作品だからか、アメリカ映画でもあり得ないことでも受け入れ観ていけるけど、ちょっと前提として、ありえね、と思ってしまったが、それはよしとして没入する。見入ってしまわせるものはある。ジャックライアンみたいな軍事サスペンス・アクション・エンタメみたいなのかと想像していたら、もっとミステリーもの的な展開なのか。ジュノ氏かチャヌク氏かどちらか忘れたけど、或いはふたりともか、羅生門が好きだと言っていた記憶だけれど、そうしたいざないに導かれる。イ・ヨンエはゴジラの石原さとみのように、ちょっと有り得ないような気取った外交官な感じでウイていたけど、観ていくと結果、ポワロのようにオーディエンスの情感を納得させる探偵的な役回りをちゃんと遂行する。謎の真相が、修学旅行で隠れて酒を飲んで酔いちくれた中学生たちの部屋に先生が入ってきてしもうたような感じに見えたけれど(でも、そのシリアス度はそんなものではなく、名門高校球児たちが酔いちくれてコーチに見つかる前代未聞なスキャンダルみたいなもの)、それは平和ボケの日本人の俺が考えてしまう浅いものの考えであり、その後追っていくと、アメリカンもジャポネーズもほんとのとこ理解できないコリアンの背負っている分断という深い問題が、分からないながらも心に突き刺さってきてしまう。ふたりの男の友情を軸にしてありながらも、他の男たちが巻き添えを食ったような観もあるけど、そういうことを考えるのを超えて、ここで表されている出来事、考えなきゃいかんな、となる。



JSAは月は…太陽が見る夢とかの方に似ている感じがしたけど、知ってるパクチャヌクはオールドボーイ以降のセンスだけれど、オールドボーイからガラリと変わって現在定着しているようなカオス的なセンスになったのかな。

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