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2018年08月14日20:45

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舞台の上の大道芸『GEAR』

ノンバーバル→言葉を用いない、または必要としないさま。(大辞林談)
この単語を用いた「ノンバーバル・パフォーマンス(NVP)」とは、言葉やセリフを使わずにリズム、アクション、表情、ダンス、音楽などで行うショーのことをいう。
おいらが初めて本格的なNVPに出会ったのはソウルでの『NANTA』美容院
日本にまだカジノが認められていなかった20世紀の時代、ウォーカーヒルへ遊びに行ったついでに地元で大人気だったNANTAに惹かれて劇場へ飛び込んだ。
英語はもとより、ハングルなんて「アンニョンハセヨ」しか知らないもんだから、セリフのないパフォーマンスNVPでしか楽しめない。その結果、チェッ、見入った指でOK

その後、観覧した印象的なNVPは『ブルーマン』★2、『ALATA』★2とあれだ。
パントマイムの『が〜まるちょば』(★5)もNVPのひとつといえよう。
彼らのパフォーマンスは世界最高(当社比)なので必見なう。
フォト
『ギア‐GEAR‐』(千葉ポートシアター)★4.
招待でなければ触れるわけのない舞台。
日本人の誰ひとりにさえ知られていないNVPがまん顔

なんら港らしさも感じないモノレールの終着駅「千葉みなと」から、閑散な大通りを歩くこと7分ほど。
ビジネスホテルに隣接したラオックスビルに常設したNVシアター。
200人程度のキャパに対して、観客数30人余り。そのうち、何人が無料招待客なのだろうか、パフォーマンスを眺めながら演者たちの生活を心配した。
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舞台設定はおもちゃの廃工場。働いているのが4人のロボット。
天井から落ちてきた人形が生命を得て、彼女がロボットたちにパフォーマーの息吹を吹き込む。たぶん、そんな設定だが、セリフがないのでわからない。
パフォーマンスは「パントマイム」「ブレイクダンス」「マジック」「ジャグラー」の4人4種。
がーまるちょばと比較して見てしまった「パントマイム」はあれだったが、ほかの3人はヘブンズアーティスト(大道芸人)としてもハイクラスな部類であろう。
客入りを観れば、間違いなく上野公園で外国人相手におひねりをもらっていた方が十分に稼げるだろうに、それでも舞台上で楽しんでいる彼ら、彼女らを観ていると、これもまた幸せのひとつなのかと。
フォト
正直、どうせ無料だとバカにした舞台鑑賞のスタートだったが、90分に亘りなかなか楽しんでいる自分がいる。
ラストパフォーマンスでは大型扇風機が回されて紙吹雪が劇場内に飛び交った。
単なるコピー用紙の8つ切りかと手に取ってみると、1枚1枚にキャラクターが印刷されたフライヤーになっている。
ステージに対する誇りを感じた。

途中、重要なシーンであるはずの人形が落ちてくる設定が何かのトラブルで落ちてこない。
舞台監督なる男性が現れて「トラブルで修理が必要になった。しばらくお待ちいただきたい」と客席前で頭を下げる。
当然、これも演出のひとつとして受け取ったおいらほか29名。
ところが、5分ほどかけて修理を施して、別段、何のパフォーマンスもなくステージが進んでいく。
これに対しても、舞台終了後、係員が現れて「せっかくお越しになった皆様に不完全なステージをお見せしてしまった。」と詫びを入れ、全員に招待券を配る配慮まで。

専用舞台を作って不入りが続けば継続は難しい。
有楽町オルタナティブシアターの『ALATA』がそうであったように、或いは、ディズニーランドそばにあった常設シルクドゥソレイユも、あっさりとなくなっちゃったように。
劇場に貼ってあったポスターをうのみにすれば「好評につき開催延長決定!」。
お金を払って再度観に行くつもりもないが、スタッフやパフォーマーたちの心意気はポジティブスコア。
応援してあげたい。無料客のくせにげっそり



■ラップ歌手「跳びはねろ」→遊歩道が崩落、377人負傷
(朝日新聞デジタル - 08月14日 11:40)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5243936
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