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2017年12月15日11:28

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天狼院書店イベント〜人生初のネット中継

 池袋にある天狼院書店のイベント「村上春樹ファナティック読書会」に先月に続いて参加。福岡支店で同じイベントを同じタイミングで開催してネットでむすぶという試みがあり、両支店にカメラとスクリーンが備えつけられた。こういうのはテレビではよく見るが、当事者になるのは初めてだったので興味深かった。テレビ同様、やはり三秒近くのタイムラグがあった。
 それにしても、これだけの機材がちゃんとそろっているあたりが、さすが「READING LIFE」を提唱している天狼院書店である。
 今回のテーマは「村上春樹好きに読んでほしい本、映画、音楽、教えて下さい!」。東京と福岡を交互に中継しながら、自己紹介やテーマに沿った話で盛り上がった。
 推薦本としては、ジョン・アーヴィング著『ウォーターメソッドマン』、アゴタ・クリストフ著『悪童日記』、サガン著『悲しみよこんにちは』、森見登美彦著『夜行』などが挙がった。ぼくは海老沢泰久著『美味礼讃』を薦め、村上さんの好きなアキ・カウリスマキ監督の公開中の新作『希望のかなた』を紹介した。映画では他にデヴィッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』も挙がった。
 村上さんの短編『午後の最後の芝生』の終盤で、主人公の「ぼく」がかつて若い女の子が使っていた部屋の様子から、その女の子がどんな人物かを推理する場面がある。それをシャーロック・ホームズの推理と結びつけてコナン・ドイルの『青いガーネット』(『シャーロック・ホームズの冒険』収録)を薦める人がいて仰天した。このイベントのために、とても深く考えて参加されたことがひしひしと伝わってきたからだ。
 ほかにもスガシカオの音楽を薦める人がいたり、ドーナツを差し入れに持ってくる人がいたりして実に楽しいひとときを過ごせた。時間が足りないほどだった。東京と福岡、どちらも参加者は五人程度で、一人がしゃべる時間がたくさんあったにもかかわらずである。
 東京と福岡の村上主義者たちの親睦が大いに深まった夜だった。

はみだし
 今読んでる本は村上春樹・柴田元幸共著『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』。
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