昨日の休日は母と能登の雪割草を見に行ってきました。
能登の西側の先端部分あたりの猿山岬付近に雪割草の群生地があります。金沢からは車で二時間半ほどかかります。この辺りはまだ何というか「秘境」と言ってもいいくらいのところで土曜日だというのに目的地近くは車もほとんど走っておらず、細いワインディングロードが続いて居てました。
到着して母のお尻を押して坂道を上がると群生地の入り口に地元のおじいちゃんおばあちゃんが番をしていました。環境保全金として一人300円払いました。群生地は傾斜が急だったり、珍しい草花が多いから盗掘もあり、こういう地元の監視があって保全されているようです。
崖地の斜面のそこかしこに様々な可憐な小ぶりの花々が咲き乱れていました。断崖の下百メートルくらい下には海面が見えていました。素晴らしい景観の場所です。
能登は本当に特別な土地で、たおやかともいえるような特殊な雰囲気に包まれた場所です。ただ通ってくる途中の部落には間垣と言って海からの冬の強風を避けるための竹で編んだ家壁が並んでいました。住むのには厳しい土地でもあります。
だからこそ春のこの季節には天もこの雪割草のようなご褒美をくれるのかもしれません。
帰りには門前総持寺の近くのお蕎麦屋さんでお蕎麦を頂いて帰ってきました。心配していた雨にも合わずうす曇りではありましたが、涼しい風に吹かれた小旅行でした。
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