また気になるオルゴールを見つけてしまいました。珍しいオルガノ・クレイド・ピッコロ（ Organocléde Picolo ）という型式です。写真1で見られるようにフツーのオルゴールの格好をしていますが、実際はマンドリン・フォーマットを低音部分まで伸ばしたものです。オルゴールは連続音を出すのがとても苦手で、マンドリンの様な音を出そうとすると同じ高さに調律した櫛歯を6本とか8本とかを用意して、連続して弾かねばなりません。全部で200本ぐらいの櫛歯の中から、1オクターブで50〜60本も使ってしまいます。でもその結果、演奏される音楽はとても素晴らしいものになります。下記は優れたマンドリンの例です。
https://www.youtube.com/watch?v=b_aX-uN9cUE
普通のマンドリン部分は重要なメロディーを演奏する高音部分だけなのですが、オルガノ・クレイドはマンドリン部分の櫛歯を低音側まで延長したものです。まだ私は目の前で実物が演奏するのを聴いたことが有りません。日本には何台が招来されているのでしょうか？
このオルゴールはジュネーブのブレモン（ Bremond ）製1860年頃の作品で製造番号は7649、櫛歯の数は204本で6曲入り、箱の長さは82�僂睛�ります。 出品しているのはオークションチーム・ブレッカー、エスティメイトは8,000ユーロ ｘ 122.3％≒1,300,000円。下記はこのオルゴールです。
https://youtu.be/mB7Tm5CRhjI
既に2台もアンティークのシリンダー･オルゴールを買ってしまったので、もう買えません。そこで同じ所から出品されているリュージュ1980年製の36弁のオルゴール10台セットにビッドを入れました。"Magic Flute", "Unforgettable", "Üb immer Treu und Redlichkeit", "Waltzing Matilda", "The Trout", "Paderewski Menuet", "Gavotte", "Romeo and Juliet", "Liebestraum"と"Cavalleria Rusticana"と、とても魅力のあるレパートリーです。200ユーロ ｘ 122.3％≒32,000円。これぐらいが身の丈に合っているのでしょう。もし落札出来たら、自作の箱に入れると素敵な贈り物になりそうです。
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