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2015年10月06日11:38

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1043 デュプレックス・オルガニート20

内部構造が割と簡単に見えるオルガニート20ですが、これを改良しようとする機械マニアの方が何名かおられます。関東にお住まいの方がデュプレックス・コームに改造した試作品( 数台作った物の内の一つで、と〜〜っても長いカードを何本も付けて )を貸してくださいました。借りものなので分解はしていませんが、自鳴琴56号の製作記事によると通常のオルガニート20の下に縦にもう1枚の櫛歯を取り付けてデュプレックス・コームにしてサブライム・ハーモニーの効果を狙ったものです。

この構造は120年ほど前にスイスのサンクロワ村で高級シリンダー・オルゴール専業メーカーとして操業していたメルモード・フレール社が、ディスク・オルゴール製造に乗り出す時に作っていたステラ ブランドの櫛歯によく似た構造です。そのことをお知らせすると、その方は「ステラなら持ってるのに気がつきませんでした。」とのことでした。でもステラは札付きの複雑怪奇構造を持ったオルゴールなので「分解は絶対止めた方がいいですよ」とお伝えしましたが、どうなったんでしょうか。

写真3は私が持っているオルガニート20で、櫛歯まで分解してみました。写真の通りかなり小さな櫛歯で、これでは低音は期待できません。

2枚の櫛歯は完全に同じ調律にできない( 工業製品でも製造上の誤差が有ります )ので音は大きく鳴ることよりも、僅かな不協和音によってコクというようなものが加わっております。

その方にお伝えした私の願望ですが、下に取り付けた櫛歯に鉛のおもりをはんだ付けして1オクターブ低い調律にしてみると、より深みのある音楽ができるのではないでしょうか? 下記の日記はニューセンチュリーというブランドのオルゴールで実際に行われていた例( サブライムハーモニー・オクタボという名前の調律 )です。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1864100647&owner_id=11123951


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