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2014年06月14日00:35

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宝塚花組公演『オーシャンズ11』の録画を観る

シアターオーブ初日舞台を観た二日後、
帰宅したら友人からDVD入りの郵便物。
何かと思って開けてみたところ、TAKARAZUKA SKY STAGEの録画。
東京宝塚劇場での宝塚花組公演『オーシャンズ11』(2013年5月5日)だった。
おお、頼んでもいないのに、友よありがとう。多謝!

今回のシアターオーブでの公演は、
小池修一郎氏の脚本・演出で、ほぼ宝塚公演そのままと聞いているから、
さっそく参考のために視聴。
舞台デザインこそ違うけれど、本当に同じ台詞、同じ歌、ほぼ同じ演出。
蘭寿とむさんのダニー、かっこいい〜!
こういう気障な台詞ってこういう世界ならではだなあ、とすごく納得。
ほぼ同じ脚本と歌だからこそ、違いが鮮明に分かった気がする。

やはりオーブ版一幕目の、ダニー&ラスティーの『オーシャンズ10』と、
二幕目のラスティー&ポーラによる『Let me love you!』は宝塚版にはなし。
今回、耕史ラスティーの歌う歌が増えたのは嬉しいなあ。

それはともかく、宝塚花組版もとても素敵だった。
専科の北翔海莉さんのラスティーもコミカルで、変装場面も大熱演だったし、
望海風斗さんの敵役テリーもブラックな王子さまみたいで素敵。
そして蘭乃はなさんのテスを観て、ああなるほどと腑に落ちた。

実はオーブ公演で、二幕目冒頭の、テスの夢の場面と、
そのあとのテリー・ベネディクトとのやりとりを観た時、
なんだかちょっとゴシック・ロマンスふうだなあと思ったのだ。

ゴシック・ロマンスと言えば、古城因縁譚ともいうべき物語。
陰鬱な古城や古い豪壮な館を舞台に、
館と主の暗い秘密が次第にあきらかになってゆき、
そこに監禁されたうら若い女性が危機にさらされるが、
間一髪というところで救援者が現れ、大団円に至るというのが定石。
映画ではヒッチコックの『レベッカ』などが有名。

古くはないけれど、豪壮な館と言えるホテルの一室で、
危うくベネディクトの手に落ちそうになるテスは、
まさにゴシック譚のヒロインのように思えた。
「あなた、私の部屋に入ったの?」
「ここは僕の城だからね」という台詞もある。

ただ、観月ありささんは、か弱い感じではなく、
いざとなれば自分で突破できそうな強さを感じさせるから、
どうしておとなしくしてるんだろう、という気になったのだが、
花組のヒロインを観たら、まさにお嬢さんっぽくて、
ゴシック・ロマンスの、恐怖に悲鳴を上げるブロンド美女のイメージ。
古典的姫ですね。これだこれだ、と一人納得。

この花組公演が、映像ででも観られてよかった。
宝塚的な魅力を存分に魅せる脚本・演出だと思う。
しばらくこれを流して歌を覚えたいな。
今度オーブ公演を観るときは、一緒に歌えるように。

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