ウラなんば新春「おふり」始め

北は千日前通り、南はなんさん通り、そして東は堺筋、西は千日前商店街から道具屋筋商店街に至る通りでできる、およそ200m×500m、縦長のエリアを最近は“ウラなんば”とよぶそうな。キャバレーや風俗店、そして個人営業のコアな飲食店が立ち並び、昭和の香りがまだまだ残っていて、平成のサブカル好きナウなヤングに受けているとのこと。

正直なところ、この界隈に足を運ぶようになったのはここ10年ぐらいでしょうか。それも黒門市場にお邪魔するときの通り道という感じで…。なんだかちょっといかがわしくて、場末感がただよっていて、足をふみいれるには少しの勇気がいりそうなお店が並んでいて…、そんな感じでちょっと縁遠いまま月日が経ってしまいました。

さて、きのうはそのウラなんばのほぼ北端に位置する「チューハイBarおふり」にて年始の集い。マスターおふりさんのお母様手製の、まごころがこもったおせち料理の数々、目の前でグツグツ煮こんだアツアツのおでん、常連O君が丹精こめて造ったバクダンコロッケ（ただしデカすぎて、目の前で揚げるもなかなか火が通らず）を楽しみました。

カウンターにならんだのはくしくも先々代あべの「麦翔」時代からのベテラン常連ばかり。ひとりふたりとやってくるたび新年の乾杯をくりかえし、夕方5時から10時すぎまでウダウダと。かってはハタチそこそこで最年少常連を競っていた男性Y君・女性Tさんがおふたりとも来店、いまや彼らも30代半ば、お店の歴史を感じさせる一幕でありました。