12月12日(19：30〜22：00)、初めてのソノダバンドライブ体験！
http://sonodaband.jp/index.html
ソノダバンドの名前だけは知っていたのだけれど、
（東大出身ということで、職場で回覧する大学新聞の記事を読んだことがある）
曲を聞くのはまったく初めて。
でもバンド編成にヴァイオリンとチェロが入っているというのは心惹かれるし、
評判が良くて活躍の場を広げていると聞いていたから、楽しみにしていた。
赤坂ACTシアターに隣接する赤坂BLITZの中に入るのも初めて。
由紀さおりさんから大きなお花が来ていて、ひときわ目を引いた。
ZEPPなどと比べるとよほどこぢんまりしていてステージが近いのが嬉しい。
スタンディングの一階前側の位置から振り向いてみると、
二階座席は馬蹄型に窪んであまりせり出していないから、天井が高い気がした。
わくわくして臨んだ初めての音楽。
それは豊かな水のように流れて来て、あっという間に心を満たした。
伸びやかで健やか。思わずリズムに乗って身体が動いてしまう。
そしてまたはっとするほど抒情的に胸に染みいる音。
なつかしい大切な記憶を呼び覚ますような。
目の覚めるほどかっこいいアップテンポの曲と、
目を閉じて身も心もゆだねたくなるようなバラードと取り交ぜた、
なんて心地よい世界。
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Set List
1. sayonara(さざ波に寄せて)
2. デマゴーゴス
3. 上海午前零時
4. Manic Street
5. 千鳥足のススメ
6. Piano Solo〜討入前夜
7. 上陸セヨ
8. 素晴らしき朝帰り
9. Lad Call
10. Royal Straight Flush
11. 新曲
12. 出たとこ勝負
13. ねじれた手紙
14. 道草のススメ
15. Soul River
16. Take Me To The Party
17. Catch The Rainbow!
Enc1. Cello Solo〜雪の子ども
Enc2. はしれ、はしれ
Enc3. 生きる
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（園田さんのsonodiaryより引用）
基本的に私はバラードが好きなので『素敵な朝帰り』は特に心に染みた。
『Soul River』も大好き。
でも『Manic Street』や『道草のススメ』、
『Royal Straight Flush』なども面白いし、どれもそれぞれ素敵！
そしてやはりヴァイオリンとチェロの音がなめらかで気持ち良かった。
ヴォーカリストはいないけれど、この弦がメロディーを歌っている。
黒い丸帽子を被った熱田さんの情熱的なヴァイオリンと、
襟足の長い、細面の橋本さんのチェロの掛け合いにうっとり。
若々しい清新な力が奏でる音。
合間合間でのMCはまだまだ学生っぽい感じ。
作曲を手掛けるリーダー園田さんの飄々とした喋りや、
ギターの赤股さん、ベースの牧瀬さん、ドラムの小山田さん、
各々の個性が垣間見えて微笑ましかった。
ステージ右手にはお立ち台があって、
ヴァイオリン、ギター、ベースが入れ替わり立ち替わり
そこに立って演奏し、注目を集めていた。
キーボード担当の園田さんやチェロの橋本さんはその演奏の時は動けず、
時に楽器をギターに持ちかえて、嬉々として上がっていたけれど、
さすがにドラムの小山田さんは定位置のまま。
終盤になって、それまで照明が落ちていた客席もぱあっと明るくなり、
何かと思ったら、上のほうからひらっひらっと何かが舞うように落ちてきた。
見上げると、天井付近から、白く細長いハート型のものが舞い降りている。
引き伸ばされたようなハート型だから、形状的に紙飛行機の形に似ていて、
すいっすいっと飛ぶように流れている。綺麗綺麗。
よく見ると、天井の黒い突起に沢山の白い紙状のものが刺さっていて、
それが一枚ずつ順番に落下しているのだ。
全部ハートかと思ったら、ひとしきりして今度は星型が降ってきた。
夢いっぱいの洒落た演出だなあ。
隣のひとが星型を拾って、楽しそうにリズムに乗って振っている。
間近で見ると、普通の紙ではなく、薄い発砲スチロールのように見えた。
いったん終了し、鳴りやまぬ拍手を受けて始まったアンコールの最初は、
初期の作品だという『Cello Solo〜雪の子ども』。
園田さん曰く”ソノダバンド唯一のクリスマス曲”だとか。
この時は照明で青く染まった背景に、細かな白い粉雪が舞い散って、
いやがうえにもロマンティックな気分が高まった。
なんて素敵な夜だろう。
帰ってからもあの心地よい音が頭の中で鳴り続けている。
ソノダバンドのライブ、機会があればまた行きたいな。
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