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2011年11月30日14:44

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ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第3番[スタジオ アーキタンツ10周年記念公演]」(メルパルクホール)

11月25日夜、観劇。
http://a-tanz.com/dance/architanz2011.html
演目)
『トキ』
『譜と風景』
『ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第3番』

このところ、いろんなお知らせを受けて、いろんな公演にチャレンジ。
今回は初めてのホール、初めての演目と初物尽くし。
モダンバレエを見ること自体十数年ぶりかと思う。
昔はベジャールのバレエ公演やガラ公演に足を運んだこともあるのだが。
(故ジョルジュ・ドンの『ボレロ』は生で観た)
会場はどことなく故郷の公会堂に似た雰囲気で懐かしかった。

最初の『トキ』は能とバレエのコラボというのが珍しく、前衛的な作品。
およそ真逆の表現形式である二つの舞は、かえってお互いの違いが際立つ。
ケージのなかをあらわすような紗幕の向こうで踊るシルエットなど、
ところどころの朱鷺のイメージは印象的だったが、
謡われる言葉にはごつごつした異物感を感じた。
『譜と風景』は二人のデュオの踊りがのびやかで、風が吹いているような感じ。

そしてお目当ての『ラフマニノフ・ピアノコンチェルト第3番』は圧巻!
この曲に惹かれて観に来たようなものだが、
最初のフレーズがソロで始められるところから、
ああ、これは身体という楽器で音を正確に奏でているのだ、とどきっとした。
さらに40人以上の群舞がざざっと動くさまに総毛立つ。
ラフマニノフの音楽の持つ激情、というかドラマティックな高まりが
かたちとして眼前に展開するのに興奮。
ことにうつくしいと思ったのは、男性ダンサー4人に支えられた女性のソロ。
彼女は船となり、帆を張り、風をはらんで波のうえを進んでいくように見えた。

ほとんど身体にぴったりついたシンプルな衣裳ながら、
ベージュや緑など、色が替わることによってイメージが変化してゆくのも目に楽しい。
たっぷりと音楽を浴び、飲み、食べたというような充足感。
素晴らしかった。

この曲はやはりすごいなあ、と帰宅してから久々に
映画『シャイン』(1995年)のサントラ盤を聴き返した。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%B3-%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9/dp/tracks/B00005FF0T/ref=dp_tracks_all_1#disc_1
ラフマニノフ、やっぱり好き。
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