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2010年11月28日10:33

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ナオミとジュン

怒濤のように押し寄せる耕史くん出演情報。
いつもながら知らないうちにどれほど働いてるのかと驚くばかり。
声だけの出演「僕のとてもわがままな奥さん」
(NHKワンセグ2 11月29日〜12月3日)5分×5回は、私は見られないけれど、
公式サイトも出来ているし、概要は分った。
http://www.nhk.or.jp/1seg2/okusan/index.html
プレマップで予告も見たので、どんなものかと原作もぱらっと読んでみた。
http://www.ginironatsuo.com/works/2010/04/post-46.html

すべて夫・ジュンの一人称の文なので、
ジュンの気持ちに同化して進んでいくわけだけれど
ナオミさんのわがままぶりは、それでも可愛いというレベルじゃなくて、
精神的な支配者という感じで、完全にDVじゃないかと思ってしまう。
彼を弄んでるとしか思えない。
他人の不幸を滑稽に見て笑う人もいるかもしれないが、
コワイというか、私はとっても苦手。
そういう精神的抑圧への拒絶反応が強いのだ。
それでもそんな彼女の”抜け”の部分を知っていて、
離れきれないジュンは、やっぱり愛してるんだろうな。

生身の二人が出てくるとちょっと陰惨なイジメにもなりかねないので、
声だけのほうが良いと思う。
まあ美人というより可愛いタイプの倉科カナちゃんと、
柔らかな癒しヴォイスの耕史くんを持ってきたのは、
そういう印象を緩和するためもあるのでしょうね。
強い女性にやられ放題の気の弱い男というと、
『さんかくはぁと』の智雄くんをなつかしく思い出してしまう。

ところで「ナオミ…ナオミさぁん」とおどおど呼んでいるジュンの台詞で、
(彼女は「さん」付けしないと怒るからだ)連想したのは、
『痴人の愛』のナオミのこと。
男を手玉にとる小悪魔的な肉食ヒロイン。
何度も映画化されて有名だし(京マチ子さんや安田道代さんが演じた)、
この作品から”ナオミズム”という言葉が生まれたくらい。
彼女を理想の女に育てようとして結婚した平凡な男は、
結局彼女に屈服して逃れられない奴隷のようになってしまう。

名前のイメージはここからも来ているのかな、と思ったあと、
あ、ジュンって谷崎潤一郎の”潤(じゅん)”が基なのかなと思いついた。
まあ、作品中の夫の名は「譲治」なんですけどね。
なるほどなるほど、「ナオミ」と「ジュン」か…
と、真偽のほどは不確かながら、自分としては納得した。
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