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2010年04月26日00:50

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キャシーの衣装

今回のL5Yは、本日の彦根公演で無事オーラスを迎え、
大変素晴らしかったとのこと。
地方公演にまで足を運ぶ余裕はなかったので、
自分の眼で確認できず残念だったけれど、
無事終了して良かった良かった。
皆さんお疲れさまでした。

終了してしまったのに今さらだけれど、
まだ書き尽せないので、今しばらく記憶を掘り起こしてゆきたい。
映像が残るかどうか分らないこの舞台を思い出すよすがとして、
ディティールを記録することには、それなりの意義があると思うから。

それにしても再々演公演があって、本当に良かった。
2005年の初演に感動しながらも感じた疑問や不満は、
2007年の再演でほぼ払拭されて満足し、
昨年、2010年の再々演が発表された時には、
もう良いんじゃないの。何故また?との気持ちもあったものの、
観てみれば、さらに深みと華やかさが増した素晴らしい舞台に大満足。
ヘドウィグの再々演の時と同じく、常に以前の出来を軽々と越えて、
圧倒的な魅力を見せる耕史くんの力量と、スズカツさんの信念に改めて感服。

今回の素晴らしさは色々あったが、衣装デザインの力も大きい。
二人ともまったく着替えなしで着たきり雀だった初演は、
5年の時の経緯も分らず、あまりに気の毒だった。
再演時はさすがに着替えもあり、キャシーも髪をちょっと留めたりして、
少し変化があって良かったけれど、今回のお召替えは本当に素敵!
ことにキャシーの服は細やかなチェンジで感心した。

・黒紺のコート

冒頭、「Still Hurting」での彼女は大人っぽい濃い黒紺のコートにヒールの靴。
確かに楽屋ガウンに見えなくもないデザイン。
別れの深い悲しみに沈んでいる彼女の心情に似つかわしい。
打ち沈んだままの彼女は、次のジェイミーナンバー「Shiksa Goddess」の途中、
♪”刺青だって いいじゃないか”のあたりで退出。

・赤ワンピース

♪”I'd say ヘイ ヘイ 君こそ 待ちわびた女神さ”
の”女神”のあたりで、赤いワンピース姿で下手から再登場。
下手側の窓に寄って、彼女自身が待ちわびているようなしぐさの後、
通り過ぎて上手に去り、「See I'm smiling」で改めて上手から出てくる。

♪”この服 ちょっと派手でしょう 実は衣装なの”
という歌詞だけれど、じゅうぶんシック且つ可愛いワンピース。
衣装デザイナーによれば”『ウエストサイドストーリー』でマリアが
着用している最後の衣装のイメージ”とのこと。
とても綺麗な赤で、衿ぐりや肩にかぶせた部分、裾回りなどが、
薄く透けているのも素敵で、動きにつれ揺れるラインも綺麗。
次の「Moving too fast」の合間の一人芝居で
マイクに電話している時も、引き続きこの衣装。
洗練されてはいるけれど、少女っぽいイメージもある。

・赤ワンピースアレンジ(+エプロン)

「I'm a part of that」では、恒例の箒ダンスに合せてか、
細かい赤白チェックのエプロンを上に着用。
ワンピースと同じくらいの丈で、さらに可愛い。

・赤ワンピースアレンジ(-袖+ストール)

ジェイミーの見せどころ「The Schmuel Song」の最後のあたり、
下手から出てくる時には、今までの長袖は取り去られ、腕を出している。
エプロンを取って下手奥に置かれた乱れ籠に入れ、
衣装掛けから白のストールを取って羽織り、下手のテーブルへ。
曲が終わってジェイミーが引っ込んだあと、
その格好で楽しげに「A Summer in Ohio」を歌う。
確かに夏には袖なしのほうが似つかわしいだろうし、
白のストールは同室者のペットのヘビになったり、
ライオン使いのムチになったり、身振り手振りを強調するにも大活躍。
♪”耐えて来たわ ずっと 地獄のドサ回りも”
のところ、ちょっとフレンチカンカンふうの裾と足さばきも綺麗。

・白のミニワンピース

「The Next 10 Minutes」では最初にまずジェイミーが白一色で登場し、
そのあと彼女が上手から白のワンピースで登場したときには感激した!
ミニ丈ながら、これはまぎれもなくウェディングドレスのイメージ!
白のニット帽もウェディングのヘッドドレスに見える。
フレンチスリーブで綺麗にむき出しになった腕。手には白の網手袋まで。
ああやっと二人の結婚がビジュアル化された、と感慨にひたった。
ワンピースの裾のフリルは二段重ねで、斜めカットが新鮮。
それにしても村川キャシー、すんなりと綺麗な脚線美。

・白ワンピースアレンジ(+ヘアバンド+プリントレングス+レッグウオーマー)

ジェイミーナンバー「A Miracle would happen」の途中で、
♪”わ〜〜っ!!キャシー!”
と浮気性のジェイミーがキャシーの登場に驚愕するところでは、
すでに次の「Audition Sequence」にそなえ、オーディション曲の稽古にいそしむ姿。
その直前のロマンティックなウェディング姿とはまるで違うイメージなので、
一瞬分らなかったけれど、あら、よく見ればさっきと同じ白ミニドレス。
頭にはいかにもお稽古中を思わせる赤のヘアバンド、
ワンピースの下にはカラフルなプリントレングスと、
足元には赤のレッグウォーマーまで付けているので見違えてしまった。
アレンジでこんなに感じが変わるものなんですね。
この格好のまま「Audition Sequence」に入り、オーディションに臨む。

・白タンクトップ、ジャージパンツ、赤黒チェックシャツ

「Audition Sequence」の曲はまだ続いているけれど、
オーディションに落ちたあといったん引っ込み、
その間ジェイミーの電話場面(エリスの事務所から)。
その終わりあたりに、いらいらした様子で上手から再登場する時には、
もう服を着替え、髪もおだんごにまとめ上げている。
でもその前の衣装の白、赤の色合いと合せているので、
このチェンジはあまり違和感がなくてスムーズになじんでいる。
白のタンクトップ(脇に編み上げひもあり)とグレーのジャージパンツ。
腰に巻いた赤地に黒のチェックシャツ。
これはジェイミーが冒頭の「Shiksa Goddess」から
「The Schmuel Song」まで着てたものと同じだよね?と言ったら、
Kさん曰く「二人がもう同棲を始めてるってことなんじゃないの」。
あ、なるほど!それで彼の服を羽織ったりしてるのか、と納得。

ジェイミーナンバー「If I didn't believe in you」の間に、
腰に巻いていたチェックシャツに袖を通し、
あとはチェストに後ろ向きに座ったまま、顔を見せない。
ジェイミーが”頼んでるんだ!”と叫んで下手に去ったあと、
満面の笑みで振り向き、「I can do better than that」を歌って
下手に引っ込む。

・水色スウェット、幅広パンツ

哀切なジェイミーナンバー「Nobody needs to know」の間は出番はなく、
いよいよ最後のナンバー「Goodbye until tomorrow」では、
水色のスウェットに、髪はポニーテール。服に合せたような水色リボン。
ボトムはてろんとした生地で金色っぽい色の、脇にラインが入った幅広パンツ。
年代としては一番若いキャシーの、これは部屋着なのだろうか。
若干野暮ったい気もするのだけど、キャシーはもともと田舎娘で、
だんだんと洗練されていったのだろうから、別におかしくはないのかも。
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