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2010年02月22日22:23

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「ちょっと休憩しませんか!」(ゲスト片岡愛之助)

テレビナビの連載対談、4月号のゲストは愛之助さんと知った時から、
http://www.tvnaviweb.jp/yokoku.html
楽しみにしていたのだが、定期購読なので、早々と本日届いた。
横浜でのウルルントークショーレポも書きかけだけど、
期待通り嬉しい対談だったので、まずこちらから。

”あの共演を経て以来、あまり会うことのできなかった
懐かしい友人との再会に、ホスト山本はいつになく顔もほろこびっぱなし”
とあるように、両者ともやわらかな良い表情。
そしてお互い舞台人としての共感や敬意が感じられてとても良かった。

私は年季の入った歌舞伎ファンなので、
耕史くんの対談相手が歌舞伎界のひとだと、ことさら嬉しい。
勘太郎くんの時も大喜びした。あれは歌舞伎座で行われたんだったな。
今回の対談は一月の「新春浅草歌舞伎」の舞台あとに行われたらしい。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2010/01/post_37-ProgramAndCast.html

愛之助さんは昼の部で『元禄忠臣蔵』御浜御殿の徳川綱豊卿を演っていて、
若い頃の仁左衛門さん(孝夫時代)を彷彿とさせるような素晴らしさ。
赤穂浪士の一人・富森助右衛門役の亀治郎さんと、
丁々発止の台詞の応酬をする場面は、その緊迫感に息を詰めたものだ。
真山青果の作品は徹底的に台詞劇だから、
台詞の間合いが上手くいかなければとても観ていられないのだが、
両者とも見事なものだった。

で、対談は「今月はどんなものをやってるんですか?」という耕史くんの問いに、
愛之助さんがその「御浜御殿綱豊卿」の台詞の緊迫したやりとりを説明して、
「その攻防が面白い。4ページくらいしゃべってる(笑)。
しゃべりすぎやろっていうくらい。ずっと攻防を繰り広げて1時間50分もある」
という話から、

山本: 4ページと言えば…。
愛之助: 懐かしいですね。思い出しますね(笑)。
山本: 新選組!!土方歳三最後の一日」で忘れることのできない4頁。
    しかも愛之助さんは舞台の本番中でした。

と、ドラマ撮影の思い出話にするっと入ってゆく。

山本: 明日も本番だっていうのに、朝の4時くらいまで撮ってて。
    二人とも意識が朦朧としてきて。あれはちょっとハードでしたよね。
愛之助: たぶん役者人生における中のハードな一つですね。

耕史くんも『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の稽古をしながらの収録で、
二人とも本当に大変だったはず。
大変だった、でもよくやった、と二人して懐かしがるのにしみじみしてしまう。

山本: お住まいが東京じゃないから、なかなか会う機会はないですけど。
    でも、こうして会えたからよかった。どこかでつながってるんですね。

愛之助: そのうち会えると思うから、なんか遠くにいても、
     遠くにいるような感じがしない人。
     さっきも耕史くんが言ってたんですけど、
     大変なことをお互い一緒に同じような立場で乗り越えてきたからこその
     信頼感があるのかな。

それにしても愛之助さん、6年間休みなく舞台をつとめているって、
すごいことだと思います。
海老蔵さんが中日(なかび)に怪我をして代役をつとめた時は、
昼3本、夜3本出ずっぱりになって、よれよれになったとか。
それでもなんとか乗り切ってしまうのが、歌舞伎役者の底力でしょう。

で、三月の愛之助さんの舞台は、
『染模様恩愛御書(そめもようちゅうぎのごしゅいん)』。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2010/03/post_38.html
これは今では珍しくなった演目で、衆道もの。
2年ほどまえ、大阪でかかったときは観に行けなかったけれど、
今回は友人にチケットをとってもらって、楽しみにしている。
愛之助さんがこの作品の説明をすると、
「面白い!歌舞伎でボーイズラブっていうのが新しい感じ」と、
耕史くんも興味ありそうな口ぶり。

山本: 愛之助さんにはものすごい透明感があるんですよね。
   歌舞伎ってそんなに観たことはないけど、
   イメージでいうと、何かが飛んできて、ぐうっと見栄をきるじゃないですか。
   そこに透明感がある。それがすごい不思議だなと思って。
   化粧をしているのに、そこに愛之助さんの心のなかが
   表現されるって気がするんです。

耕史くんは愛之助さんの舞台の何を観たのかな?
何にしろ、好きな役者さんが、他の好きな役者さんを
こんなふうに言ってくれるのは二重の喜び。
透明感というのは、耕史くんの舞台にもいつも感じることだけど。

「また舞台でも映像でも何でもいいので、一緒にやりたいですね」
という耕史くんの言葉に、愛之助さんも「ぜひぜひ」と返していて、
本当に嬉しい対談だった。再びの共演、実現するといいなあと思う。
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