与える者は長である。
私は、思うに、苦難を忍んだ事、
法を与えた事、悪を為さぬ事、によって、
信任を得た。
法は、無形の財である。また永遠の財、無限の財である。
これを与えて、王ともなる。
また、よく考え、よく堪え、善を積む事。
これを守れば、よく王なる。
衆は、軽んぜず、憎まず、誉めず。ただあるのみ。
侮られるよりも、怖がられる方が、権威だ。
怖がられるより、愛される方が、長だ。
愛されるより、知られぬ方が、善だ。
喜怒哀楽もありもする。これによって、
大事なもの、忌むべきものが知られる。
あまりに過ぎれば、理解されず。
その大事なものを知られ、忌むべきものが知られれば、政事、成る。
無為である事が肝要である。
何故なら、多すぎれば、惑う本だから。
信任を得て、善事に生きるなら、徳が積まれる。
また、苦楽も心である。
問題も、心のものである事が多い。
ただ安心を与えるだけでも、大いに効果がある場合もある。
嘘を付かぬなら、これも政である。
善ければ、神、加護する。
故に安心は無形の財となる。
義憤といえど、怒りで治めるのは真ではない。
忍耐で治めるのが真である。
王道と言う道である。
許すもなければ、たちいかぬ。
自ら重しとなすに善し。
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