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2024年02月01日00:25

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新井薬師前から中野へ

 中野区立中央図書館に行ってきた。村上春樹さんの奥さんである村上陽子さんの著書『風のなりゆき』を所蔵している図書館のうち、ぼくの家から一番近いところが中野区立中央図書館だったからだ。
 家の最寄り駅が西武池袋線の武蔵藤沢なので、普通なら高田馬場に出て、そこで東西線に乗り換えて中野に出るのが一般的だろう。
 しかし散歩にハマっているぼくは、新宿線の新井薬師前から中野まで歩くことにした。徒歩約二十分という散歩にちょうどいい距離だったことも理由の一つだが、それ以上の理由があった。ぼくが生まれ育ったのは中野区で、最寄り駅が新井薬師前だったのだ。中野には自転車でよく行ったものだ。
 こうして四十年以上ぶりにこの辺りを散策したわけだが、「子供時代を過ごした街を大人になって訪れると街が小さく感じられる」という実に“あるある”な経験をした。よく草野球をした公園も「よくこんな狭いところでやったものだ」とあきれた。
 ちょっと遠回りをして記憶を頼りにあちこち歩いてみて、いろいろ気づいた。ぼくが生まれた産婦人科の病院は残っていた(名前は変わっていたが)。ときどき行ったトンカツ屋は喫茶店に変わっていた。三件あった駄菓子屋のうち、なんと一軒は残っていた(北海屋)。友達と行った三の輪湯という銭湯もあったし、一時期通った水泳クラブ(東京アスレチッククラブ)もまだ健在だった。中野ブロードウェイでは古コイン屋も書店ハルヤも地下のソフトクリーム屋も残っていた。そして道中、縁日でよく行った梅照院薬師寺と上高田氷川神社に寄って参拝もした。
 じつに感慨深いひと時だった。
(写真は少年時代によく草野球をやった公園と上高田氷川神社)
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