どこかの公園で選挙演説を見ている夢を見た。
三人の候補者が順番にマイクを持って市民に訴えかける。
最初の二人は年配の男性で、選挙演説にも慣れているようすだった。しかし最後の一人は見たところ三十代後半ぐらいの男で、ジャージに身を包んでいた。全身で呼吸をするほどの興奮状態にあり、目も血走っている。男はマイクを持つと聴衆に喧嘩を売るように言った。
「俺は別に立候補したいわけじゃない。だけどいろんな事情でこういうことになった。みんなも気をつけないと何があるかわからないぞ」
男はそれだけ言って壇から降りた。
まったく政策に触れることなく、たったそれだけだった。しかし彼の血走った目と全身で息をついている興奮のようすから、彼の立候補はまったく不本意であることは伝わってきた。
ぼくは彼の言うとおり、
「気をつけなきゃ」
と強く思った。
そういう夢だった。何を示唆しているのだろう。
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