当選坊

夫婦合わせて150万円の申し込み。
それからのワイフさんが凄かった。
手持ちのVISAカードをかき集めてきて、限度額チェックを始めようとしていた。
ただ、そのやり方もわからないので、結局はおいらの仕事。
当たったら支払うのも結局はおいらの仕事になるんだろうけど、ワイフさんとしてはとりあえずマイカードで支払いをしたいようだ。
「当たると思ってる？」
「開会式に30万円も払う人がそんなにいるわけがない（←当たる）」
おいら以上に楽天的である。

結局、ワイフさんの限度額は「開会式S席2枚」「閉会式S席2枚」「陸上決勝2枚」その他…のチケットを購入するには届かず、増額申請も叶わないものとなった。
当たることしか考えていない（←ワイフさん）ので、なんとも悩ましい。
すると5日前。某銀行のキャッシュカードにVISAマークを見つけ、さっそく窓口へ行ってきた。
「デビッドカードだって」
銀行口座から即時決済されるクレジットカード。チケット購入に使えることが分かって一安心。それからの4日間は毎晩、通帳を眺めて舌なめずりのワイフさんであった。怖い。

6月20日。
7時30分、旅行先、否、出張先にLINEが届く。
「メール来ない」
早い人にはついているらしい当落メールが、自分にはこないと嘆いている。
「ハズレたか」
楽天家が焦っている。
おいらのほうは呑気なもの。どうせ当たるだろうし、当たらなければ仕方がない。

14時18分、LINEが入る。
「残念メールが届いた」
14時40分、どうやらおいらにもメールが届いていたようだ。

メールのタイトルだけでも《当選》とわかる親切な設定。
awarded ticket　なんていう英語のサブタイトルもいい感じ。
帰宅してみせてもらったワイフさんへのメールがこちら⇩

「なんでよ。人を見るのかしらね」

さて、当たったことはありがたいがその種目が問題である。
メールに記載されていた内容は「1セッション（種目）」「2枚」「合計25,000円」。
ずいぶんと安い（当社比）チケットが当たったものである。
きっとテコンドーかカヌーに違いない。
とはいえ、オリンピックは生観戦することが最大の楽しみ。
20年前のシドニー五輪では、ワイフさんとともに日本人の出ない柔道決勝や、初めて正式種目となったケイリンを観て楽しんだ。トップ引き（誘導員）だった中野浩一に日本人ならではの声援を送る。
街を歩くと世界各国からやってきた人々が親し気にハイタッチを交わしてきた。
この記憶が来年の7月29日に蘇える。そんな権利を得ただけでありがたい。

当選した人はマイページに入って購入手続きをする。
そこで初めて当選した種目が判明する。
マイページにログインしてから待つこと45分。当選しているから待つのもまた楽しからずや。（←楽しい）
マイページに入ってからの登録や支払いはノーストレスでスムーズだった。
おいらがセレクトしていた６つのセッション。
「柔道」「水泳」「ソフトボール」「レスリング」と《落選》マークが続き、次の「ラグビー」に《当選》マークが燦然と輝いていた。
「…ラグビーって」
「えっ、ラグビー」
そりゃそうだ。10月W杯のチケット持ってるぞ

ただ、オリンピックのラグビーは「セブンス」（←7人制）。
1試合たったの7分×ハーフに休憩1分。
30分もあれば1ゲームが終了するという、あわてんぼうなおいらたちからすれば絶好のゲーム形式でさえある。
わずか2日間で終了するラグビーの最終日。
従ってメダルコンテストどころか、男子7-8位決定戦/男子5-6位決定戦/男子3位決定戦/男子決勝 と1日で4試合と、表彰式まで観戦できる。一粒で5つ美味しい。
会場は東京スタジアム。シートに味の素が振りかけられている
本心はオリンピックスタジアム（新国立競技場）で何かを観戦したかったけど、それはまた別の機会をつかむことにしよう（←つかむ）。

ちなみに6つ目のセッションは「バドミントン」＝落選。
VISAカードの使用制限の数％にも及ばない（未確認）程度の決済を完了し、あとは来年5月の紙チケット到着を待つ。



指原莉乃・ベッキーら、オリンピックチケット当選で歓喜
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=137&from=diary&id=5671798