どこかの資料館にいる夢だった。
軍艦が港から大海原に出て行く場面の港町のジオラマが広がっている。
軍艦は戦地に向かっている。すでに日本に勝ち目はない段階なのに。
ぼくは軍艦に乗っている軍人たちが家族に宛てた手紙を持っている。
ミニチュアの軍艦の横に、ぼくはその手紙を並べはじめる。一枚、またもう一枚と。
軍人たちの気持を考えながらそうしていると、どっと涙が流れ出し、止まらなくなる。それはもう、文字通りの号泣だった。
その自分の泣き声で目覚めた。
(写真は先日ネットで購入した安西水丸さんのイラストTシャツ)
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