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2018年09月24日22:39

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情炎

『情炎』
 コンポジションなど絵的にはみづうみよりも面白かったが、ハナシ的には愛のなんとか劇場みたいな、昭和の4、50年代に放送されていたような昼メロなものでちょいと陳腐。オカマリは、さっぱり系ではなくメンド臭い女、でもそれがオンナという焔なの。こうしたメンド臭さばかり表されるとオカマリ、小津秋日和の鉄火娘が懐かしくなる。しかし、そんな面倒くささも女性らしくて、しつこい程度ではなかったら美しいのかも。、、、そんなことはどうでもいい。焦点がボケてしまった。支柱となるものは母親の喪失におけるアンバランス、それはメンタルのイシューとしてだけ表されるのではなくメンタル+フィジカルとして表されるのが、この性の解放を謳うシクスティーズ映画群における特徴か。終盤の木村功とのセックスシーン、彫刻をモティーフとして現れる造形、HでR。ハナシ的には昼メロしていて陳腐であるが、みづうみにはまだ描かれていた太陽族的風俗- イメージを考察するかのような意図で表されてはいるのだが -から離れ、のちのplusエロスにつながる政治と精神に向けて向かうかのような、より躍動感あるカメラワークや深淵深めるコンポジションは素晴らしいものがある。


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