『拝啓総理大臣様』
拝啓天皇陛下様をレンタルしたつもりで観ていて、現代のシーンから過去へと展開されるのかな、と思っていたら途中、違う作品だと気づく。けっこうおもしろかった。アメリカ批判というより、アメリカにけん引されてしまった日本を批判したコメディ。ラスト、拝啓、総理大臣様、こういう人たちがあなたを選んだのです、と表されるが、このこと今も変わらずに現代的なイシューとして、この圀に叩きつけられる。役者にかんして、渥美清の間合いよりも、長門裕之の間合いに凄さを感じる。津川雅彦の、伊丹十三によって引き出された間合いも素晴らしきものであるが、長門の間合いはナチュラルボーンな天才的なものである。
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