年末恒例のお楽しみとしてすっかり定着した「クリスマスの約束」もことしでなんと17回目。エンディングはいつもけっこう遅い時間になるけど、毎回最後までしっかり観てしまいます。昨年は宇多田ヒカルの登場で、彼女が輝いてしまった部分もあったけど、ことしはほとんどが10回以上の出演というおなじみのメンバーのみで構成、全体的にしっとりとした雰囲気の一夜となりました。
故・かまやつひろしに捧げたメドレーや名作ミュージカル映画からスタンダード・ナンバーのメドレー、そして全員そろってのフィナーレは古い民謡「ダニー・ボーイ」と、けっこうさかのぼった世代、おそらく70代以上がしっくりくる選曲が中心、そう、小田和正自身がことしついに70代に突入、今回は彼からの70代以上のひとたちに向けたメッセージだったのかもしれません。
ただひとり熊木杏里というあまりなじみのない顔。お名前だけはよく見てましたが(私と同い年の歌手・杏里を検索したとき一緒に上がってくる)、まあイマ風の女性SSW、こういう人選ってどこからくるのでしょうか。MCの声とはまったくちがう彼女のハイトーンボイスに驚いていたら、ハモってきた小田和正の声がそれよりさらに高いところを歌ったので思わず感動してしまいました。
あとナレーターがことしはずっと病と闘っていた財津和夫だったことにもビックリ。病前よりもむしろ活き活きしたお声にホッとしました。それにしてもこのクオリティの音楽番組があといくつか地上波で見ることができたらもっとテレビと接する時間が増えるのに、なんてことを思いますが、まあそれはなかなかむずかしいこと、年に1回だからこそどっぷり楽しめるのでしょう。
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