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2016年03月05日16:15

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「不屈の男 アンブロークン」〜マジで不屈でした

アンジェリーナ・ジョリー2作目の監督作品。日本軍捕虜収容所における虐待シーンがあまりにも「反日的」だということで、世間の批判を恐れた当初の配給会社が公開に二の足を踏み、大阪では一か月遅れしかも規模縮小での公開となったいわくつきの一作。日本軍に捕らえられ2年間の収容所生活を余儀なくされた、ベルリン・オリンピックに出場した長距離ランナーの実話もの。

物語の後半部分、東京・大森そして新潟・直江津における過酷な収容所生活の場面ばかりに焦点があたっているけれど、そこにいたるまでの主人公ザンペリーニの人生だけでも映画が何本も作れそうな、まさにタイトル通りの不屈の日々。演じている英国人俳優ジャック・オコンネルって、逆境をはねのける役がやたらと多い気がするけど。

収容所伍長・渡辺を演じるのがMIYAVI。その妖しい目つきそして捕虜収容所という状況から、どうしても「戦メリ」のヨノイ大尉(坂本龍一)を思い起こさせる。同じようにミュージシャンの映画初出演、たぶんこれは製作側の意図的なキャスティング、手垢のついた日本人俳優よりはってこともあるかも。まあ演技者としてはまだまだという気がするけど、あのときの教授だって…。

たしかに収容所における日本軍による虐待シーンはあまりにも残酷。問題はこれが主人公の記憶違いや大げさな演出などを重ねた、事実とは異なるものであることらしい。このあたりは結論を投げ出すわけでないけれど観て判断していただくしか。不屈じゃなかったのは配給会社、そしてそういう空気を醸成しているいまの社会のほうにも問題あり、そんなことを思いました。

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