mixiユーザー(id:11123951)

2016年02月25日19:05

203 view

1060 オルゴールの修復

今回縁があってニコル・フレール工房製のシリンダー・オルゴール修復のお手伝いをさせてもらうことになりました。写真1は到着した状態、写真2はオルゴール、写真3はオランダへ発送準備が終わった状態。

オルゴールは昨日届いていてました、さっそく試聴。櫛歯が3本折れてるのと、チップが2本飛んでいるので88弁の中で重要な低音側5弁の音が出ていません。それでもさすが初期のニコル製、音質と演奏は素晴らしいものです。文献によると製造番号からの推定ですが1840年ごろの作品です。

しかし櫛歯のほかにガバナーの片方のヴェーンが無い、ジュエルストーンが無い、説明によると過去にランを起こしたらしい。曲の終りで自動的に停めるストッパーが固くて機能しない。でも大した問題ではありません。

箱がかなり損傷しています。左側のエンドフラップは近年になって取り替えられたもの、本当は底に蝶番が付くのですが、省略されていて外れてしまいます。巻上げキーを収容する右側のディバイダーも最近取り替えられたものらしい。箱の正面左上部分の板が三角形に切り取られて取り替えられています。箱については音楽に悪影響を与えていないので、今回はオランダの技術者のアドバイスに従って修理をしない方針。過去に落下事故でもあったのかな?

2回転聴いた後でただちに輸出梱包、プチプチと梱包材をたくさん追加。シリンダーにクサビ、ガバナーにティッシュ、蓋と箱の間にティッシュ。今回は郵便局のEMSを使用するので、航空貨物よりも遥かに安価!

納期は公称約1年、でも先方は今年後半に作業を開始( 作業は1カ月かからない )してくれるそうです。できたらクリスマスには出来上がっていてほしいものです。完成した暁には録音( できたら動画も )をこの日記にUpさせてもらうつもりです。


5 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する