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2013年07月07日11:48

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『Woman』第1話を観て動揺したこと

あの『Mother』のスタッフ(坂元祐二脚本、水田伸生演出ほか)が、
再び手掛ける連続ドラマということで、注目していた『Woman』。
http://www.ntv.co.jp/woman2013/
丁寧で心に響く作りは期待通り。

でも予想外だったのは、ドラマの枠を超えて、
身につまされて、自分自身のことのように心乱れたこと。
もちろんドラマの設定とはずいぶん違うけれど、
私もシングルマザーだったから。

まだ小さい子どもを保育園に預けて出勤する慌ただしさ。
子どもの体調が悪い時には、いつ呼び出しがあるかわからない不安。
抱えあげる子どもの身体の重み。
自分が子どもの全面的責任者であることの緊張感。
「あ、お迎えに間に合わない!」と焦る夢は
その後ずいぶんたっても見た。
「二人なら何でもないことが、一人でやると大変なことになる」
という、満島ひかり演じる小春の問わず語りの述懐は、
あまりにも分かり過ぎて辛かった。

自分の代わりはいない。倒れたらすべてアウト。
もちろん色んな助けもあり、孤立無援ではなかったからこそ、
なんとか乗り切って、すでに息子も成人したけれど、
かなしく、むなしく、心細く、ぎりりとした、
崖っぷちに立っているようなその時の思いは、決して忘れない。
区役所に児童扶養手当を申請しに行った時の、
職員の対応に屈辱感を感じたことも、まざまざと思い出し、
自分自身の、そんな心の動きに動揺した。
やっぱりそういう感情は、ずっと残っているのだということを。

実は動揺したのは、ロケ地のことも関係している。
最初の小春と信の出会い、子どもたちと歩く坂道、
離れていた実母の住む家、小春が突然泣きだす階段などは、
すべて私の住んでいる場所の近辺だった。
冒頭からして、あ、都電学習院下の駅だ!と吃驚したのだが、
都電沿線の早稲田近辺や、雑司ヶ谷鬼子母神周辺の景色が次々登場し、
実際に私が小さい頃の息子と行き来していた記憶が蘇る。
日無坂は、預けていた保育園からほど近い場所。
なんだかドラマと私の世界が溶け合って、少し混乱してしまった。

『Mother』も、決してご都合主義な場面などなく、
とてもリアルに作られてはいたけれど、
舞台も自分の知らないあたりだったし、
誘拐・潜伏のストーリーもかけ離れていて、
自分と切り離したファンタジーとして見ていたのだと思う。
これほど熱を込めてロケ地めぐりし、語った民放ドラマはかつてない。
参照)『Mother』記事まとめ
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1746951156&owner_id=949383

それに比して『Woman』は、私の実体験の記憶を刺激して、
少し辛いかもしれない。
でも見届けたいと思っている。
うちの近くのロケ地のことは、別項で少し紹介したい。
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