ここで一つ、ネタを。
数学者・藤原正彦教授の父・新田次郎(故人)は、藤原教授の幼き頃にこのような教えをしていました。それは「善玉ガキ大将の条件」というやつです。
藤原教授の著書「国家の品格」によると・・・
「父(注・新田次郎氏のこと)からは常に『弱い者いじめの現場に遭遇したら身を挺してでも弱い者を救え。弱い者いじめを見て見ぬ振りをするのは卑怯である』と言い聞かされて育った。自分は元々体格も力もあったので、いじめっ子らを蹴散らしていったものである。それを父に報告すると父も喜んでくれた」と藤原教授は振り返ります。藤原教授にとって新田次郎氏は「武士道精神の師匠」なのです。
新田次郎氏は幼き頃の藤原教授に「弱い者をいじめから救う際は力を用いても構わない」とはっきり言いましたが、いじめから救う際の注意事項が五つ挙げられました。
一、大きい者が小さい者をぶん殴ってはならない
二、大勢で一人をやっつけたりしてはならない
三、男子が女子をぶん殴ってはならない
四、武器を使用してはならない
五、いじめっ子が泣いたり謝ったりしたら、直ちに攻撃の手を止めなければならない
これらを藤原教授はひたすら遵守(じゅんしゅ)してきたとあります。
新田次郎氏の素晴らしい遺訓を、新世紀の日本社会にもっと普及させれば、荒廃した世相も持ち直すことが出来るはずなのですが・・・。
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