ここで一つ、ネタを。
何気なく、日本国憲法が制定された背景について色々と調べたりしているうちに、明治初期の自由民権から由来する私擬(しぎ)憲法(民間レベルによる憲法草案)の精神と海外の憲法の精神とが混ざり合って出来たものであることを改めて痛感させられるものがあります。が、明治期の私擬憲法の一つである植木枝盛の草案を研究した鈴木安蔵氏(1904〜1983)又は氏が所属していた憲法研究会(会長に高野岩三郎)らの草案にGHQ民政局が絶賛し、これにGHQ民政局が味付けして出来上がったのが現在の日本国憲法である・・・ということになっています。それまでの明治憲法(大日本帝国憲法)を否定しなければならず、代替の憲法が必要となったのですが、自由民権の精神を活かした鈴木安蔵氏らの草案がそもそもの原型となった次第です。
よく、「昭和憲法(日本国憲法)は米国による押し付けだ」とか「米製憲法でしかない」などとほざく輩が居たりしますが、上記のことから押し付けとは言い切れないものがあります。ただ、日本人と西洋人の合作とも言えるものもあるので「日米合作憲法」ないし諸外国の憲法の要素を織り交ぜて「いいとこ取り」した「ハイブリッド憲法」と見るのが妥当かもしれません・・・。
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