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2011年01月07日01:11

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パーカッションとアレンジ(『GODSPELL』の音楽と音)

緩急自在、リズミカル且つリリカルな舞台の印象は、
活き活きと、時にしみじみと響く音が大いに影響していたと思う。
ジーザス自ら話の切り替えにパンパン!と手を叩いたりもしていたし、
眞美さんがシャンシャン鳴らすタンバリンもアクセントになっていた。

圧巻だったのは全員がそろってボディパーカッションを見せる
『We Beseech Thee』(M13)。
羊と山羊が笑わせてくれる「最後の審判」の寸劇のあと、
ジーザス自らお手本のように身体を叩いて音を響かせる。
そこで一旦バッと停めて照明が落ち、改めてスポットが来て
ぱっと♪罪深き声を〜 と歌が始まるのは何度見てもかっこよかった。
この曲では最後に至ってスティックまで持ち出し、
そこらの舞台装置までダンダン、カンカン叩いてたいへんな盛り上がり。
拍手が響くなかで、ユダが鏡を持ってくる。
一番にぎやかな昂揚感から一転して、ここから悲劇へと向かうこともあり、
最後の打ち上げ花火みたいな感じ。

ところで今回初めてこの作品を見るにあたり、
曲の予習のために最初に取り寄せたのは、1974年のオリジナルキャスト盤。
(赤黒白ジャケット)
これは素朴でゆったりした感じ。
http://www.amazon.co.jp/Godspell-Musical-According-Original-Off-Off-Broadway/dp/B000002VDC/ref=pd_sim_m_1
その後、2001年のNational Touring Cast盤(黄色ジャケット)も取り寄せたところ、
同じ曲とは思えないほどのスピード感やシャープさに驚き、
もっぱらこちらを主体に聴き込んでいたものだった。
http://www.amazon.co.jp/Godspell-2001-National-Touring-Cast/dp/B000055T3P/ref=pd_sim_m_1

今回のTeam YAMAMOTO presentsの2010年版では、
2001年版に通じるスピード感もあるけれど、
オリジナル版のアレンジを取り入れているかと思えるところもある。
たとえば『Day By Day』で眞美さんが鳴らすタンバリンの音。
『All Good Gifts』でみやさんが吹くオカリナの音。
これらは2001年の盤にはなく、オリジナル盤で聴くことが出来る。
改めて聴き比べたというKさんが、
オリジナルの味わいも大切にしたいという耕史くんの考えなのかな?
と考察していたけれど、なるほどなあと感心。
舞台のタンバリンもオカリナもなつかしい響きでとても良かった。

ああ、でも両方を聴き比べていて痛感するのは、
今回のアレンジは、それよりはるかに素敵だったということ。
音楽監督の前嶋さんのセンスも歌い手の歌唱力も圧倒的に素晴らしい!
観ることは叶わなくても、せめてサントラ盤が欲しい。
(毎回舞台の度に切望してるんだけどな)
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