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2010年11月14日22:58

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BAR九献(くこん)(『Mother』第6話ロケ地)

<芽衣と藤子と圭吾の喫茶店場面>
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広いガラス窓の喫茶室に座っている圭吾。机の上に水のコップ。
注文メニューをひざまずいている店員に渡す。
「かしこまりました」と受け取り、立ち上がる店員。
圭吾、前方を見て椅子から立ち上がる。
店員に先導されて、ゆっくりと入ってくる芽衣と藤子。
芽衣、圭吾に気付いて踵を返そうとし、藤子に停められる。
藤子は芽衣に内緒で、ここで圭吾と落ち合う約束をしていたらしい。
芽衣の肩を抱いて、圭吾に向き合わせる藤子。

圭吾「お腹の子の病気、お母さんに聞いたよ」
向いあって席に着いている三人。少し目を伏せる藤子。
テーブルの上に飲み物が運ばれている。
(圭吾:コーヒー、藤子:紅茶、芽衣:ピンク色のスカッシュ)
しばらく圭吾を見つめて、頷く芽衣。
圭吾「驚いた。どうして僕に相談してくれなかったんだ。
これは二人の問題なんだから、二人で解決すべきだよ」
表情が明るくなり、藤子に顔を向ける芽衣。
藤子(芽衣に向かって頷き)「だから言ったじゃない」
芽衣(ほっと表情をゆるめて)「うん」

前傾姿勢だった圭吾、椅子の背に凭れる。
「はぁ…でもまあ、結果として、君の判断は正しいと思うよ」
「…?」藤子と芽衣のバストショット。
圭吾の言葉にどう返して良いのか分らない。
「わざわざそんな苦労を背負いこんで来る命を、
(ここから声のみ)生む必要はないよ」(芽衣たちの表情にかぶせて)
「……」言葉が出ない芽衣。
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芽衣のために、圭吾に力添えを頼みたいと思っていた藤子の母心が
かえって裏目に出て、彼が病を持つ子は望まないことが分ってしまう場面。
一瞬ほっとしただけに、情ではなく理性で斬って捨てるような彼の言葉に、
衝撃を受けて二の句が継げない芽衣が哀れ。
中絶手術を受けるための病院場面へと続く手前のここでは、
本心では赤ちゃんを望んでいる彼女の繊細な女心が浮き彫りになる。

芽衣たちを待っている時の圭吾に対してかしずくような店員の姿に、
ここはかなり高級な店なのだろうな、という印象を持った。
横長に連なるガラス窓は、ゆるやかに弧を描くかたち。
窓のすぐ外には緑の植え込みが広がり、明るいひかりが差し込む。
少し先に、歩道橋のような橋を人が渡っているのが、
窓と同じくらいの高さに見えるから、ここは二階か。

三人が腰掛ける、木の手すりのついた大きな青い布張りの椅子や、
芽衣たちがやってくる時にわきに見えている白い椅子、木のテーブルなど、
色遣いやデザインはシンプルながら、ゆったりとして趣味が良い。
こういう場所で待ち合わせをしている藤子や圭吾たちの、
ハイソサイエティな暮らしぶりも感じられる。
同時に、多分金に困ったことなどなく、人に命令し慣れているような
圭吾の傲慢さも鼻につくけれど。

<ホテルサンルートプラザ新宿>
ドラマロケ地案内「Motherロケ地情報」によれば、
この店は「ホテルサンルートプラザ新宿」内にあるとのこと。
http://location.la.coocan.jp/mother2010.html
5/19第 6話
・芽衣と籐子が加山圭吾(音尾琢真)に会いに行ったところ
→渋谷区代々木2丁目3番 ホテルサンルートプラザ新宿
http://www.hotelsunrouteplazashinjuku.jp/

HPを見て、「レストラン・バー」(dinning)の箇所を見てみたが、
限定的な場所しか写っていない店内写真では感じが分らないので、
他の用事かたがた新宿まで自転車で行ってみた(11月7日)。
新宿駅南口から目の前の甲州街道に出て、右手初台方面に進み、
ルミネIの角の交差点まで行ったら、414線を左手へ。
ほんの少し行くと、道右手に背の高いホテルが現れる。
すぐそばに新宿マインズタワーがあり、
都営大江戸線のA1出口がもっとも最寄りらしい。

道から見える一階レストランは湾曲したガラス張りで中が良く見えるが、
あの喫茶店の感じではない。
上を見ると、一階の湾曲に合わせたように弧を描いているガラス窓が見える。
あの二階ではないか、と見当を付け、ちょっとどきどきしながら入ってみた。
広くて立派なロビーの入口付近にある、二階へのゆったりした幅の階段を上る。
上がって右手にバーがあったが、扉は閉まっている。
あとでよく見たら、日曜日は定休日。
どのみちここは夜のみなので、普段も夕方5時にならないと開かないらしい。

中には入れないが、閉まった扉の外にも、
店内部から続いているらしい横長の窓があり、木の手すり部分も同じ。
窓の外には植え込みがあって、少し離れたところに歩道橋も見える。
あとで下から見てみたが、これは414線の上をまたぎ、
新宿マインズタワーから新宿サザンテラス側へと渡る歩道橋。
窓からは小田急ホテルセンチュリーサザンタワーやJR東京総合病院が見え、
これらは、喫茶場面のガラス窓の向こうに見えていたビルと符合する。
やはり二階のこの店だったんだな、と確信。
夜専門のバーのお店を昼間撮影して喫茶室として使ったのか。
ゆったりと身を休めるようなスペースと見えたのも道理。
わずかな場面にも手を抜かないロケハンだということを、繰り返し思う。

<九献の写真>
このバーの名前は「BAR九献(くこん)」。
http://r.gnavi.co.jp/p480701/
素敵な落ち着いたお店のようだけれど、私にはちょっと縁がなさそう。
店HPの提供写真ではなく、ユーザーの投稿写真に、
芽衣と藤子が入ってきた時の場所と同じあたりがあったので、
引用させていただいた。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13069644/dtlphotolst/3/
やっぱり昼と夜では、雰囲気が違うなあ。

*写真は左から
・第六話、喫茶室にやってくる芽衣と藤子の画面写真
・BAR九献ユーザーからの投稿写真(壁の窪み部分に注目)
・九献の扉外の窓から見た植え込みやビル
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