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2010年09月21日00:24

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関東ネタ〜世界一だらけの京王線

 ここで一つ、関東ネタを。

 新宿から、橋本・八王子・高尾を結ぶ京王電鉄の京王線についてですが、関東の大手私鉄路線では唯一本線が都内しか走らない路線としても有名です。あまり知られてはいませんが、実は世界一の路線としても有名である事をご存知でしょうか?それは、レール幅に関連する世界一です。

京王線のレール幅は、1372ミリ。これは新幹線や京急などの1部私鉄路線に採用されている1435ミリと、JRの在来線をはじめ、京王井の頭線などの多くの私鉄路線で採用されている1067ミリの中間にあたります。世界中で採用されているレール幅1435ミリを「標準軌間」と呼んで1067ミリは「狭軌間」と呼んでいるのに対して、この1372ミリは「馬鉄軌間」と呼んでいます。

馬鉄軌間は、イギリスで誕生した馬車鉄道のために採用した軌間であり、京王線以外で採用しているところといえば、京王線と乗り入れている都営新宿線と、都電荒川線、函館市電と東急世田谷線であり、言いかえれば路面電車のために作られたレール幅とも言えます。もちろん京王線も開通当時は「京王電気軌道」という路面電車でした。これは現在の都電荒川線に至る東京市電の乗り入れを前提に採用したのですが、乗り入れの実現には至らず、そのまま現在に至っているようなものです。

その馬鉄軌間が今でも採用残る国は、日本とイギリスのスコットランドだけ。以上の事をふまえれば、京王線は総延長距離、運行速度、混雑率など、あらゆる面で馬鉄軌間に限定してみると、何もかもが世界一の路線というわけになるのです。

参考までに、我が地元を往く京成電鉄線も1909年(明治49年)に京成電気軌道として設立された当初は京王電鉄京王線と同じ馬鉄軌間を採用していましたが、地下鉄1号線(現・都営浅草線)と相互直通運転をする際に標準軌に変更しています。

注:画像はイメージです。
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