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2010年05月20日01:16

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『Mother』のシナリオ(「月刊ドラマ」6月号)

水曜日はドラマ『Mother』の日。
お昼頃、またKさんからお知らせメール。
シナリオマガジン「月刊ドラマ」の最新号(6月号)は『Mother』の特集で、
そのシナリオが掲載されているとのこと(1・4・5話)。
「月刊シナリオ」も「月刊ドラマ」も書店でチェックはしている雑誌だが、
きのうの発売日には見ていなかったので知らなかった。
いつもながら本当にあれこれ教えてくれてありがたい。

http://eijinsha.weblogs.jp/index/
「月刊ドラマ」→最新号

2010年6月号
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■シナリオ特集
日本テレビ連続ドラマ 水曜22時〜放送
坂元裕二『Mother』1・4・5話 
幼児虐待、母親とは……
今日的テーマに取り組んだ意欲作。
主演・松雪泰子。
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p.74に奈緒と継美(怜南)の写真、その下に人物相関図。
脚本はp.75からp.136までの掲載で、ほとんど雑誌の後半全部を占めている。
第一話、第四話、第五話の順に載っていて、写真もあり(4枚)。
第一話の終わりの部分には、札幌駅で寝台車に乗る前の奈緒に、
名刺を渡す駿輔の写真(p.99)。

”掲載している脚本は、放送内容と一部異なります”の但し書き通り、
シナリオに書かれてはいても、放送されていないカット部分などもあるが、
台詞は確かにそのままでも、
ト書きとニュアンスがかなり違うところもあり、とても興味深かった。
ことに藤吉駿輔の台詞部分。

<第五話>
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駿輔「(肩が痛みながら)やってみろよ…
   俺の口を塞いでしまえば、あんたとあの子は、晴れて親子になれる」
奈緒「……」
駿輔「ただし、今度は人殺しだよ、お母さん(と、微笑む)」
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(p.127)
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駿輔「あんたが今歩いてる道は、俺は逃げた道だよ。
   俺はその道の先に何があるのか見てみたい。
  (興奮して)その先にはありえたかもしれない景色があって、
   そこでは俺はあいつを連れて……」
    苦笑し、そこで口を閉じる駿輔。
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(p.128)

そうか、シナリオではこう書かれてたのか。
でも実際のドラマでは「やってみろよ…」じゃなくて
「やってみろよ!!」と激しかったし、微笑んだりなんかしてない。
もっとストレートに感情をぶつける感じだった。
「その先にはありえたかもしれない景色があって」のくだりも、
興奮してはいないし、苦笑してもいない。
とても哀しそうで、涙まじりの声だった。
シナリオの駿輔はもう少し屈折したクセのある人物だったのかもしれないけれど、
耕史くんが演じたこの場面の駿輔は、ピュアな部分が出ているように思えた。
これが彼の解釈なんだろうな。
書かれた人物に命を吹き込むのが役者の仕事。
ドラマはそうやって出来あがってゆく。
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