mixiユーザー(id:949383)

2009年12月04日09:31

168 view

ヘドウィグの衣装・小物類

12月3日の観劇は、また通路寄りで嬉しかった。
サングラス・ヘドのお出ましは余裕たっぷりで、
時折にやり、という感じに笑みを浮かべるのがたまらない。
ラメの入った口紅がきらきらして綺麗。
初演、再演時の、張りつめたような緊張感とはかなり違う。
もちろんそれも大好きだったけれど、
今回のヘドは自然感、自在感がぐっと増している。

間近で見て、また気付いたことなど。

・ケープ(星条旗柄のマント)
前回までの材質をよく覚えていないのだが、
今回、あらためて近くで良く見ると、外側に毛皮も使っているけれど、
一部はデニムだったので、デニムの上に、部分的に毛をかぶせているよう。
絶対以前のほうが重々しく見えた。
広げるところにも重量感があったと思う。
英語のオリジナルスクリプトには、デニムのケープと書かれているので、
これもオリジナルに近くなったようだ。

・つぎはぎストール
色も柄もいっぱいあってカラフル!
アメリカ国旗柄の部分もあり、ピンクと黒のゼブラ模様もあり、
よく見ると細かい花柄なども。
青、黄色、緑、と七色みんなあって、
レインボーカラー(ゲイのシンボルですね)を内包してる。
これをかけていると、ぱあっと華やか。
耕史くんは小道具も非常にうまく使うひとなので、
今回も幼年時代のハンセルを語るところで、
「ずうっとそこで二人で寝てた」と、ストールを顔に引き寄せ、
おふとんをかぶってるように使ったりしていた。

・デニムジャケット
ミニジャケットというのか、マイクロ丈というのか、
とにかく丈が短くって胸元までしかないこのジャケットの裾には、
ピンクと明るい緑のボンボン飾りが互い違いにならんでいて、
可愛いことこのうえない。
胸元にも背中にもいっぱいアップリケだのワッペンだのがあって、
にぎやかでちょっと子どもっぽくて愛らしい。
なつかしの丸いピースマークの缶バッジなども。

・黒ワンピース
初めてのスカート姿。
光る黒ラメのワンピースは斜めカット。
もっともあとでトミーになる関係上、下に黒の短パンは同じように履いている。
スカート丈はこれをかくすぎりぎりの短さ。
ショッキングピンクのフィッシュネットがあちこちに付けられて、
ランダムな縞模様のようにも見えるのが面白い。
この色に合わせて、今まで黒だったアームカバーもピンク。
足首にもショッピングピンクの羽根飾り。華やかで素敵。

今回の衣裳は肩の部分まで覆っているのもポイントが高い。
今までの、肩剥き出しの衣裳だと、
たくましい腕が見えて顔や足とのギャップがすごかった。
それは意図的な狙いもあったのかもしれないけれど、
ゴージャスなウィッグをかぶっている間ならそれに隠れがちでも、
ウィッグを取り去った時の違和感はかなりのもの。
今回はほっそりと女性的に見えて綺麗だった。
着痩せしてみえるひとだし、足は本当にすらっと細いのだから。

トミーへの変身の前、今までの胴着と同じように、
一瞬でぱっと取り去っていたから、
つくりとしては、巻きスカートのように脇でとめているだけの構造なのだと思う。

・ハンケチーフ
『Long grift』の前、ウィッグをかなぐり捨て、涙で歌いだせないヘドウィグを、
抱きかかえて暗がりに連れていくイツァークは、彼女に白いハンケチを渡す。
前回まで、このハンケチはなかった。
イツァークの優しさを感じるとともに、
それで涙をぬぐったり、にぎりしめたりして泣きじゃくるヘドが、
女らしくてぐっときてしまう。
「ここ、いいわ…スポットライトの当たらない場所」と再び語り出す前のあたり、
青紫の照明の中、彼女の手のなかの白いハンケチーフは際立つ。
古典的な女らしさ。女形の小道具として非常に効果的。
0 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2009年12月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

最近の日記

もっと見る