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2009年07月23日23:55

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「ちょっと休憩しませんか!」(ゲスト中村勘太郎)

定期購読してるので、発売より一日早く届くTVnavi。
今回9月号の対談相手は勘太郎くんなので、楽しみにしていた。
なにしろ若手役者のなかで、彼は一番の贔屓なのだ。
今月の歌舞伎座でも大活躍。
昼の部では『五重塔』の大工十兵衛。
夜の部では『夏祭浪速鑑』の徳兵衛女房お辰。
さらに『天守物語』の亀姫。
地味な世話物の口下手な男から、鉄火で女振りの良い女房、
正統的なこしらえの赤姫など、どれもを誠実にきっちりと演じて魅せる。
役の振り幅はとても大きいが、皆きちんと歌舞伎の匂いがして好もしい。

で、今回の対談は、耕史くんが歌舞伎座に訪ねていくかたちで行われた模様。
歌舞伎好きの私には、ここは長年通ったホームグラウンドのようなもので、
それも二重に嬉しかった。
つい先日も昼の部、夜の部を見にいったばかり。
対談場所はどのあたりなのかな、とついまじまじと見てしまう。
それにしても古風な白カバー付きの椅子に腰かけながら、
むき出しの足にサンダル履きのリラックスぶりが、いかにも耕史くんらしい。
かたや勘太郎くんの足元のきっちりしてること。

 烏合の衆みたいな「新選組!」の現場で会った人は特別。
 そこから気持はいい意味で離れてるし、自分の人生を歩いてるけど、
 あの場所(注・飲み会)に集まるとやっぱり戦友だったんだなって思える。

と耕史くんが言うような話も「組!」ファンには嬉しいけれど、
全体に二人とも、予想以上に真摯に舞台のことを語っている。

中村 今後、歌舞伎に限らず舞台ってどうなるのか。
   本当に今の世の中は何でもできちゃいますもんね。
   パソコンで、映画も観られちゃうし。

山本 ヘタしたらドラマはCGになって、役者はいなくなるかもしれない。

中村 まず真っ先に舞台なんて無くなりますよ。
   足を運んで観に来るなんてさ。

山本 それが好きな人が永遠にいるとは思うけどね。
   だけど、今ここまでくるとね。CDもパソコンで落とせる。
   ジャケットがいらない時代になってくる。
   そうすると写真撮影の必要はないし、音楽だけあればよくなっちゃう。
   でもこのハイテク時代はね、1回また元に戻ると思う。
   で、戻ってきた時に、流されずやってるかやってないかだよね。

こんな話を飲み会で酔っぱらって言い合いになるくらい話すのか。
やっぱり舞台にかけている人たちなんだなあ。
大丈夫。あなたたちは流されたりせずやってゆくでしょう。
ブレたりしないもの。

それにしても耕史くん、まだ勘太郎くんの歌舞伎の舞台観てないなんて。
彼が懇願するように、ちゃんと今の歌舞伎座がなくなるまでに
行ってあげてくださいな。
今月なんか、顔なじみの獅童くんも海老蔵さんも出てるのだから、
とっつきやすいかと思うのだけど、もう自分の舞台稽古で忙しいのかも。
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