『おとなのけんか』 こういうのを軽妙洒脱というのか。実力俳優たちの競演で贈る会話劇。 <こどものけんか>が高じて<おとなのけんか>に発展して、醜い仮面を剥ぎ取る…という痛快なコメディに仕上がっている。キャスト・スタッフ共々の名人芸を思う存分
『メランコリア』 作品基準が個性的であるということで測るなら、まぎれもなくこの作品は頂点に立つひとつであろう。ラース・フォン・トリアー監督が欝の状態で創作されたという<気のめいる>映画は見るものをどこまでも突き放し不快にする。 前作『アンチ
『アーチ&シパック 世界ウンコ大戦争』 <唯一無二>。クリエーターにとっては憧れかと思うが、そう簡単にクリアできるものではない。これは果敢にも「打倒!ディズニー&日本アニメ」の心意気で挑み、それをクリアした(?)韓国のアニメーション映画。
『キツツキと雨』 実は、我が実家は山を持っている。
昔ながらの杉山だ。とはいっても今では二束三文。安い海外産が入ってきたこともさることながら、現在では山から切り出して町まで運ぶ賃金のほうが売り上げよりも高いのだ。
枝打ちの経験はな
『ポエトリー アグネスの詩』 電車の中で、読書する人が減っている。漫画を読む子どもも減っている。とかく世の中は易きに流されやすいが、文化的な活動から離れて行くのは寂しい限り。 『詩』を作ることは私も苦手である。学校の授業の思い出から同様の人
『ニーチェの馬』 久しぶりに映画を見て<対峙する>という言葉が頭をよぎった。抑制された台詞と行動、色までもが極端に抑えられた世界が眼前に広がる。驚くほどの長回しと純化された動きから観客は推察するのみ。 ループされる終わりなき日常。しかしそれ
『ドラゴン・タトゥーの女 』 言わずとしれたスウェーデン発、ベストセラーミステリー小説二度目の映画化。興味は一点、いかにフィンチャーさしさが出ているか。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』との比較でもなく、男の色気漂うジャーナリストでもな
『人生はビギナーズ』 商業映画は<誰か>という第三者の観客のために作られる。だが、監督自身のために作られたストーリーが他の誰かのためになるとしたら…。『サムサッカー』などセンスを感じさせる映像を生みだしているマイク・ミルズの実話を元に本人
『ルルドの泉で』 奇蹟を信じるか?…と誰かに問われたとしても、さして信心深くもない私なぞは眉唾モノなのだが、実際に医者から見離された病が治ったりすると、案外全面否定も出来ない。もっとも人体にはまだまだ謎が多く残っているので、それが『神の御業
ずっと気になっていたのですが、日本ではDVDスルーとなりました。先に購入していた米国盤BDにて鑑賞。小悪魔はなぜモテる?! [DVD]http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=11939455&id=1573872コメディは日本では上映しずらいのか…少し残念な傾向です
備忘録、ラテンビート映画祭2011もう半年近くなるけど、残り二本を記録として書いておきます。
『リオ!ブルー 初めての空へ』 ブラジル出身で『アイスエイジ』を監督したカルロス・サンダーニャがハリウッドで一旗あげて凱旋帰国…的な意味合いも感じ
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』 主に80年代から90年代にかけて、学生グループがキャンプ場のような場所で被害にあうというホラーが流行ったと思う。これはそれらを下敷きにしたスプラッター・コメディ。あの時代の"それら”に触れたことが
『J・エドガー』 9.11の影が見える。強硬なまでに権力を行使し、人種や主義に偏見を持ち、己の信念のためなら暴走もいとわない…。まるでイラク戦争でブッシュ大統領が見せた姿のようだ。 FBI初代長官にして、科学捜査や指紋のデータベース化を推し進めた
『セルビアン・フィルム』 近代セルビア史を振り返ると、長らく他国から翻弄・陵辱され続けた悲しい歴史がある。そんなことを考えながら<最悪の描写>とうたわれた本作を鑑賞した。(あくまで一部ですが)あまりの評判のためか、遅い時間帯にもかかわらず、
『預言者』 なるほど、<その瞬間>のための150分だったか。 『リード・マイ・リップス』のジャック・オディアールが監督し、カンヌでグランプリ受賞したフィルム・ノワールの力作。家族も金もコネも学もないアラブ系の青年マリクが、文字通り<孤独な監獄
『アニマル・キングダム』 実話をベースにしたオーストラリア発のクライム・サスペンス。 母ジュリアが亡くなり、少年ジョシュアが身を寄せる先は極悪な親戚コディ家。強盗容疑で警察から目を付けられている一家なのだ。生前、常々母ジュリアは「何をやって
角界のディカプリオこと把瑠都関の優勝が決まったあとですが、行って来ました千秋楽。しかもマス席。スペースに余裕があるためボスに誘われてたのですが、数年前にも一度経験あり。取引会社の会長さん経由でチケットをゲットしたようですが、年間ボックスシ
『アナザープラネット』 静謐という形容詞が似合いそうな小作品。サンダンスで喝采を浴びたというAnother Earthが『アナザープラネット』と題してDVDスルー発売になるという。低予算ながらSFマインドを持つ佳作だと思うので、劇場公開は見送られたがここは素
『ヒミズ』 “必見映画”…だとは思うが、評価は分かれるだろう。古谷実の同名マンガの実写映画化だが、原作未読。 普通になることが夢だった普通以下の少年<住田祐一>。置かれた境遇のすさまじさは笑いも凍りつく。(ただ、それにしては立派に成長してい
『哀しき獣』 韓国バイオレンス、ここにあり!『チェイサー』でねじ伏せられたナ・ホンジン監督の新作は、またもやチェイスし続ける“狂犬”の物語。原題になっている『黄海』とは中国大陸と朝鮮半島の間にある海のこと。中国領「延辺朝鮮族自治州」という地
「ウォーキング・デッド」(シーズン1) <愛する>と言うことはいかなることか、<生きる意味>とはなんなのか。原作のアメコミ"The Walking Dead"を『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』のフランク・ダラボンが企画(第一話は監督も)。
ゾンビ作
『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 <真珠湾から70年目にして開戦の真実を紐解く>みたいな宣伝文句が謳われているが、むしろ震災後の日本のあり方とシンクロしていて興味深く鑑賞。企画時期を考慮すれば<偶然>なのは明らかだが、震災後の迷走ぶりが反映さ
『永遠の僕たち』 どれほど評判が良くても苦手…と言うか水の合わない作家がいる。私にとってガス・ヴァン・サントはその一人。
だが、なぜか今回はすんなり受け入れられたように思う。きっとカゲロウのように消え行く<もののあわれ>に弱いためだろう
『ニューイヤーズ・イブ』 大晦日に見たらもっと盛り上がったんだろうな…。出来ることなら年末に見たかったのだが、諸々の事情で年明けの鑑賞となった本作。年明けではどこか生ぬるく感じてしまうのは致し方ないか。
一年365日、どの日も時間の価値
『Attack the Block』 たぶん、今年あたり日本公開されると思うが、輸入盤で一足お先に鑑賞。 英国発のホラーコメディ。叔父さんと南ロンドンに住むモーゼズは地元の悪ガキ集団のリーダー。いつものようにカツアゲしていると謎のエイリアンらしきものが降っ
「ゴヤ展」 上野にあるのに国立とはこれいかに…、つまらないことを新年早々を失礼しました。
ゴヤゴヤしていると終ってしまうよ〜と焦りながら、ようやく時間が取れたので行ってきました。(駄目押し) 美術に明るくなくとも「ゴヤ」の作品はなじみ
『ルート・アイリッシュ』 毎度、庶民目線で骨太な社会派ドラマを提供してくれる英国の巨匠ケン・ローチの2010年作は、やはり重苦しいドラマだった。
高給目的のため戦争請負会社の一員としてイラク戦争に赴く英国人たちを中心に語られる。タイトルにな
寝正月から昨年やり残した“宿題”もせずに帰京しました。(笑)今年もよろしくお願いします。 昨年のベストで取り上げるべき作品があったのを他人のベストで思い出しました。『ウィンターズ・ボーン』と『ゴーストライター』。
どちらもベスト10候補だ