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2008年09月16日01:58

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ちりとてちんファンミーティング in 東京

2008年9月13日(土)13:00〜18:00 於:NHKふれあいホール
http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_chiri.html
<前書き>
2007年10月〜2008年3月まで放映された、
NHK朝ドラマ『ちりとてちん』は、大好きで欠かさず見ていた。
脚本の良さ、適材適所で魅力的な役者さんたち。
日常会話のなんともいえないおかしみや、
伝統芸をつたえてゆくことの大切さ、厳しさ。
日本の伝統芸能が好きで、着物好きで、和柄好きの私には、
ツボだらけで、どうしてくれようかと身悶えするほど。
ここでも三回ほど記事にしている。

・土曜スタジオパーク(茂山宗彦&加藤虎ノ介)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=697209463&owner_id=949383

・「ステラ」(徒然亭弟子5人表紙)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=707023550&owner_id=949383

・「ちりとてちん」の青空落語会
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=752851534&owner_id=949383

徒然亭一門の男たちの熱きドラマにもしびれたし、
それを演じる若手男優たちが、役と重なり合い溶け合い、
ドラマさながらに刺激しあって、化学変化をおこしてゆくように、
ますます魅力的になってゆくのをリアルタイムで見る興奮は、
4年前の大河ドラマ『新選組!』に、通じるところがあったように思う。

実際、私のまわりの熱心な『組!』ファンは、
ほとんど『ちりとて』にも同じようにはまっていた。
視聴率はあまり良くないと言われていたものの、
録画までして繰り返し観るひとも多かったようだし、
公式HPの掲示板は、放映終了後5ヶ月も続いて、
書き込み量も大変なものだった。ちりとてファンは熱い!

製作現場の大阪で行われたイベントには、残念ながら行くことが出来ず、
残念だったのだけれど、今回は初の東京イベント。
放映後、半年近くたっているのに、こうした催しが行われること自体がすごい。
勇んで応募はがきを出したら、幸運にも当選したので、
マイミクの七織さんをお誘いして、いそいそとふれあいホールへ。

<なつかしのちりとてワールド>
実はふれあいホールに入るのは初体験。
一階入口を入ると、ロビーには高座がしつらえてあった。
上方落語特有の見台、膝隠し。記念撮影用のセット。
あ、カメラ持ってこなかった!と後悔。しかたなく携帯で写メ。
「ひぐらし亭」や「寝床」の看板提灯もすぐ脇にある。なつかしい。
奥に見えるのは、大阪KBスタジオ見学者たちの話題になっていた、
徒然亭四兄弟の草原、草々、小草若、四草の等身大パネル。
ホール座席のある地下一階に下りると、色んな場面の写真とともに、
拡大された、藤本有紀さんのシナリオが展示されていた。
しみじみと見入る。

会場内は意外と狭かった。客席数300弱。
あとで当選は10倍の確率だったと聞いたけれど、この座席数ではさもありなん。
おとなりのNHKホールなら3700人くらい入れるから、充分だったろうが、
そちらは賃料もかかるそうで、何かと大変。
そもそも放映後の番組のイベントをやること自体、異例のことで、
なんとか今日が空いていたここを押さえることが出来たらしい。

始まる前からスクリーンには
「声に出して言ってみましょう」
「そーこーぬーけーにー」
「しびれましたがな〜」などの文字が投影されて、
多くのひとたちが誘導に合わせ、ちゃんと声をそろえて
「そーこーぬーけーにー」とやってました。
「♪あーあーだれにもーふるさとがある〜」では一緒に合唱♪

<遠藤さんと順ちゃん>
今まで公式HPの製作日記や、
掲示板のコメントを拝見していて想像していた通り、
司会進行役をつとめた遠藤理史プロデューサーはとっても楽しいかた。
言葉が軽妙で、会場から笑いが起きる。芸人さんのようですね。
サービス精神旺盛な、ひらめきの人という感じ。
自らを「失言大王」とおっしゃってましたが、
これだけ大きな組織のなかでは、
感覚的な発言って波紋が大きくて、色々大変なんでしょうね。

いろんな失敗のことで、だんだん愚痴っぽくなっていった時、
一緒に進行をつとめた、野口順子役の宮嶋麻衣ちゃんから
「どねしたのー。ビーコみたいなこと言うて。
 どーんと人生の真ん中歩いていかんと」と順ちゃん口調でなぐさめられ、
「順ちゃ〜〜〜ん!!」と泣いてみせたのも可愛くて、
なんだかボケとツッコミの漫才をみているようでした。

順ちゃんは髪も長くなって、女の子らしい白のミニワンピに羽織った
デニムの上着と茶色のブーツがかっこよかった。
ローカル番組として製作され、後に深夜枠で全国放映された、
正平と順子の福井めぐりの時には、実は熱があって大変だったそうだけど、
カヌーや田植えまで楽しげにやっていた姿からは想像がつかなかった!
さすがプロ。頭が下がります。

遠藤さんによれば、
現在しほりちゃんは某民放和菓子ドラマの浅草ロケ、
吉弥さんは大阪での落語会、
もっぴーは狂言の海外公演でパリ、
青木くんは映画の撮影中、
四草さんもCMその他などで皆忙しく、
ゲスト出演もままならないとのこと。

でも会場の後ろのほうに、「ちりとてちんメモリアルブック」を編集作成した
国友茜さんがいらしてることを告げたり、
舞台に椅子を運んできた、美術担当の深尾高行さんを紹介して、
「ちりとてちんの美術は、伊藤熹朔賞(優れたTV美術に送られる賞)を
いただいたんです」と披露してくださった。
多くのスタッフが、このドラマを愛し、打ち込んでいたことを実感。

<総集編上映>
前編98分、後編98分で間に休憩。
「トイレに行きたかったら、上映中でも自由に席を立ってくださいね。
 ひとがいない間に、上でゆっくり記念写真撮られても良いですし。
 総集編なんか何度もみてらっしゃる方もいるでしょうから、
 まわりのかたに迷惑にならないように抜けていただければ大丈夫です」
という、始める前の遠藤さんのお言葉にもかかわらず、
誰一人席を立つ人なんかいなかった。

オープニングのテーマ曲だけで、なんだかじーんとしてしまう。
大きなスクリーンで見ると、糸子さんや喜代美の突拍子もない動きが
ことさらおかしくって、本当に大笑い。
貫地谷しほりちゃんは、やっぱりくっきりした顔立ちで可愛いなあ、とか
登場の時の草々は、ド迫力だったなあとか、
うちでは見られない横長サイズで、映画のように見られたのは嬉しかった。

しかしながら総集編というのは、びっくりするくらい大胆に間がすっ飛んでいる。
とりあえずおじいちゃんの死、喜代美の大阪行き、徒然亭一門の復活、
喜代美の弟子入りと結婚、順子の妊娠騒動、草若師匠の死、小草々の弟子入り、
ひぐらし亭の完成、喜代美の出産、というような、
節目の冠婚葬祭はたどるけれども、
あの膨大なサイドストーリーを拾いきれるわけはない。
だから草々とエーコの恋も、小次郎さんや正平の鬱屈も、四草さんの過去も、
草々のざぶとんをめぐる父恋いも、小草若の失恋や名跡への重圧も、
糸子さんと正典の二十代の頃のなれそめも、エーコの転落と再生も、
いっそ潔いほどばっさりカット。

全部をつなぐというより(そんなことしたらぶつぶつのコマ切れになっちゃう)、
重要な回はほぼ丸々流して、あとはご想像におまかせしますという感じ。
集まったちりとてファンは、全部脳内補完できるから良いだろうけど、
連れられてきて初めて見るというかたは厳しかったかも。
(↑上映前の客席への質問で、ひとりだけいらした)
それでも、この熱い、おかしな人間たちが一所懸命生きている面白さは
きっと伝わったと思う。

<草々さん登場>
上映終了後、「草々が撮影後に駆けつけてくれました!」ということで、
壇上に青木崇高くんが登場。きゃああ〜〜!!と大歓声。嬉しい嬉しい。
しかしやっぱりデカイ!順ちゃんのほうは小柄なので、
並んで立つと彼の肩までも届かないくらい。

草々の時とそう変わらないヘアスタイルに、多分ドラマ中でも着ていた
パゴンhttp://www.pagong.jp/gara/index.htmlのものらしい和柄のシャツ
(赤紫や茶の色が入った、襦袢や羽織裏のような柄)、茶色のパンツ姿。
たった今まで画面の草々を見ていたので、やっぱり興奮してしまう。

当初のスケジュールでは、とても来られそうになかったらしいけど、
前日になって、「なんとか最後のほうに駆けつけられそう!」と
遠藤さんのほうに連絡があったとか。
本当にこのドラマは、関わったすべてのひとに愛されているんだな。

<ドラマ裏話トーク>
ドラマの裏話や、その後自分で変わったと思うことなど、色んなお話が
出たので、思い出せることを順不同に。

「出演してから、やっぱり落語に対しての思いが深まりました」
「よく聞きに行ってるんでしょう?」と遠藤さん。
「はい、吉弥さんのも、繁昌亭でやれば行き、
東京でやれば行き、 という感じで」
そう、彼は6日前の国立演芸場での吉弥さん独演会にも来てたということを、
吉弥さん本人が噺のマクラでおっしゃってた。熱心だなあ。

「客席にいるのかと思ったら、舞台そでから見てるんですって?」
「客席から見るのは失礼に当たるらしくて」
「それは実際の落語家さんの場合でしょ!君は桂一門か?!」と
遠藤さんに突っ込まれて笑う草々。
「いや、吉弥一門です」
「実際に落語も披露してるんでしょ」
「はい、何回かやらせていただいて」
「吉弥さんが、青木は上手くなったなあと言ってましたよ」
「え、ホントですか?!そんなん、僕には一回も言ってくれないですよ。
 どうでしたか?って聞いても、ヒゲなんかそりながら、
 ええんとちゃう?みたいな気のない感じで」

「特に印象に残った場面は?」という遠藤さんからの問いには、
「え〜決められないです…。全部、全部だから」と順ちゃん。
じゃあ、草々で印象に残ったのは?という問いに対し、
順ちゃんが答えたのは、草々というより、青木崇高くんと初めて会った時のこと。
「大阪で初めて会った時、アンモナイトを背負ってたんですよ、大きな化石を」
「えーっ?!!それ違う、絶対俺じゃない!」
「いや、ほんとですよ」と押し問答があったあと、順ちゃんが細かく説明したら、
「あ、それ俺だ…」(場内爆笑)
でも、それはアンモナイトじゃなく、オウムガイだとのこと。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%82%AC%E3%82%A4

大阪滞在が長いから、自分の部屋にあるものを持ってきたのだそうです。
お気に入りなんですね。
「でもそんなに大きくない。これくらい」と手で示した大きさと、
順ちゃんが示した大きさは、全然違ってました。
持ち主は間違えないと思うから、順ちゃんの頭のなかで、
その強烈な印象がふくらんじゃったのかも。
オウムガイも好きだけど、草々が大好きな恐竜も、個人的に実際好きなので、
草々の部屋のセットに恐竜のフィギュアが並んでいるのも嬉しかったということ。
坂本龍馬のブロンズ像だとか(え、気付かなかった!)、
鉄アレイなんかも置いてあったそうで、鉄アレイは大晦日の壁ぶち抜きの伏線?
こういうところも細かく設定されていたのですね。

ドラマの中でお互い(順ちゃん→草々、草々→順ちゃん)の印象に残った場面
という問いに対して、草々はやっぱり順子の妊娠発覚の回。
この回はひとつの山場で、15分間の長回し。皆々緊張したことだろう。
「草々の場合は、嫁さんの実家で、口出しも出来ず、
とりあえずお義父さんの側で一緒に正座してますから、やっぱり緊張して」
「そうか、草々はあそこで一人、アウェーなんだね。
 くだらない質問ですけど、ああいう時、やってるほうは、
 14分30秒くらいの時、どんなこと考えてるんですか?」と遠藤さん。
「あ、僕は実はずっと正座が続いてて、最後くらいは足がやばくて…」
「じゃあ、今度そこを見る時は、草々の顔に注目してみると、
 あ、しびれてるな…って分かるかな」と笑い。
「でも、そういう裏話を知っちゃうと、笑う場面じゃないのに
 笑ってしまうじゃないですか。
 さっきも総集編見てて、草々のお墓参りの場面で、
 あ、四草さんの首に 草々の腕が入っちゃってる…とか、
 草原兄さんの心臓の音が!とか」と順ちゃん。
「そうそう、もうあそこは笑っちゃうんですよね」と遠藤さん。
「草若が草々に出て行け!って言うところもね、
 あとのほうの、小草々と草々のパロディ場面を知ってると、
 笑うところじゃないのに、笑っちゃうんですよね。
 また、あの妄想場面が、ほんとにこだわって良く出来てるんだ」

順ちゃんが草々で印象に残っているのは、結婚式の回。
朝帰りして、ひと騒動あったあと、草々が喜代美の頬に手をやって、
やさしくとんとん、とするところ。「あの手がいいなー」とのこと。
「あれはねー。回りから散々、青木はいつも女にあんなことしてるんだろう
とか、言われたんですけど、演出の伊勢田さんに言われてやったんですよ」
「伊勢田ねー。僕らはあれを見て、ああ伊勢田だーと思いましたよ」
と遠藤さん。
「彼はメモリアルブックに写真も載ってますが、
 あんなクールな顔をして、そういう演出が多いんですよ」
「スキンシップをとりたがるんですよね。頭くしゃくしゃっとするとか。
 私も、ここで頭がしっとつかんで、と言われたりしました」と順ちゃん。
「頭をなでる、というのは何回かやってたので、
 ここは、顔をさわってみようか、ってことで」と草々。

「落語の再現場面では、おまんじゅう投げるのが楽しかった!」と順ちゃん。
「『まんじゅうこわい』ね。あそこは、はじけてましたね」
「あれは女の人たちばっかりだったんですよ、初めて。緑ねえさんまで」
「なんで女性のほうはやらないのか!って抗議があったんですよ」と遠藤さん。
「えーっ?!私そんなこと言ってないですよ」
「いや、奈津子さんがね。なんで私たちはないんですか?って 担当者に言って」
「あー奈津子さんなら言いそう。コワイ。体育館裏(の呼び出し)みたい」
「でも、ちょうど女性が落語やるのは大変、というあたりだったからね。
 これを全部女性でやるというのはちょうど面白いんじゃないかって」
「ああいう場面とか、妄想とか、そういうのを
 ものすごく気合入れて撮るんですよね」
「徒然亭草せーじとかあったじゃないですか。ウマイ!って。
 あんなのよくやりますよね」と笑う草々。
「草々は草りがまとか言ってたじゃないですか、嬉しそうに」と遠藤さん。

いや、ほんとに妄想と落語再現場面は楽しかった。
一見くだらないようなそういうところに、
ものすごく情熱を傾けて撮っていたスタッフ一同に拍手です。
「あの兄弟の犬も可愛かったですねー」と順ちゃん。
そう、『鴻池の犬』の生き別れの犬の兄弟、ほんとに可愛かった!

<質疑応答>
本日の参加者は、やはり熱心な方が多かった。
関東以外の方は?との問いに、かなりの手があがる。
大阪や岐阜からという方も。
中には鹿児島というかたもいて、この日一番の遠方参加者だったらしい。
そういう方々は、やはり早くに並んで、席も前のほうに集中していた。
あちこちから、活発に手が上がる。

・「最終回の前回の放送直後のニュースの最初に、
 森本アナウンサーが明日の最終回もお楽しみに、とおっしゃってましたが、
 あれはアドリブなんですか?」

そう、これは見てて息を呑みました。大変な話題になったし、
YouTubeでもすぐ画像があがってたほど。

遠藤さんのお答え。
「アドリブです。僕もあとから聞いて、それを見ましたけど、
スタジオがおおーとどよめいてたのが聞こえましたね。
森本さんにお礼のお手紙を書いたら、お返事が来て、
”この半年間、視聴者として楽しませていただいた
 お礼のつもりで言いました”って。嬉しかったですね」

・「台詞は、どうやって覚えるんですか?」

順ちゃんのお答え。
「方言指導のかたがCDに吹き込んでくださるんですよ、台詞を。
 結構感情も入れて読んでくださってるので、
 それを聞きながら覚えます。だからそんなに大変じゃないです」
「それはおうちとかで?」
「ええ、うちで。あと外でもちょっと聞いてたり」

草々くん。
「僕はもともと大阪だから大丈夫かと思ってたら、全然駄目でした。
 僕のは、今の、現代語になってるらしくて。
 だいぶ直されました」

・「大阪のファン感謝祭の時、貫地谷しほりさんに、
 四人の兄弟子を恋人、夫、友達、兄さんにするなら
それぞれ誰を選びますか?という質問がありましたけど、
宮嶋さんにも、それを答えていただきたい」

「えー私は友春さんひとすじですので、
 徒然亭のかたたちのことは、暖かく見守っていきたいです」と
順ちゃんらしい賢いお答え。

・「草々と喜代美が小浜で婚姻届を出す時、
 草々の本名が青木一となってましたけど、
あれは、演じるのが青木さんだったからでしょうか」

「あーあれは、最初台本見たときには、
名前プレゼントかと思ったんですけど…」と青木くん。
「あれは、実は偶然なんですよ。脚本の藤本さんが、草々のイメージから
名前を考えて、うーん、赤…じゃない、青だな、草々は。
青…山、じゃない、青…木?あ、青木だ!っていうふうに決めたんですって。
僕も台本見たとき、あ、これ、青木くんが演るから青木ですか?って聞いたら、
びっくりしてて、…名前、変えたほうが良いですかね?って言ってたんです」
と遠藤さんが補足説明。
えーそんな偶然ってあるんですね。びっくり。まさに運命的!

・「こういうドラマを作るような、素晴らしいひらめきの発想力というのは、
 どうすれば身に付くんでしょうか?」

遠藤さんのお答え。
「えー、今質問してくれた彼はとても熱心なファンのかたで、
僕に弟子入りしたいと言ってくれたひとなんです。
素晴らしいドラマを作るためには、発想力はいらないんですよ。
そういう発想力のあるひとに、頼めば良いんです。
ドラマは一人じゃ出来ないんですよ。いろんなひとの力が合わさって、
出来上がってゆくんですよ。だから大丈夫です」

「何年かに一度、こういうことがあるんですよね。
 脚本も、役者も、演出も、なにもかもぴたっとそろって
 とってもうまく行くことが」
それを神さまの恵み、奇跡というんでしょうね、きっと。

*質問は他にももうちょっとあったと思いますが、
 思い出せたらまた付け加えます。

5時半終了の予定が、熱気に押されて、もう6時近くになってきた。
お名残惜しいけれどそろそろお開き。
最後に、「草々について皆でリピートしてください」と、
遠藤さんが『愛宕山』のおなじみのフレーズを草々にリクエスト。
打ち合わせなしでいきなりだったらしく、ちょっと焦った青木くん、
しばし後ろを向いて手を組んで集中したあと、
あの一節をひとくぎりずつ語り始めた。
「野辺へ出てまいりますと」
「春さきのことで」
「空にはひばりがピーチクパーチク…」
のところで、噛んでしまい、
「あ、ちょっと待ってください」といったん舞台そでへ。
ちょっと呼吸をととのえてから、もう一度最初からやりなおし。
「空にはひばりがピーチクパーチクさえずっていようか」
「下にはれんげ、たんぽぽの花ざかり」
「陽炎がこう燃えたちまして」
「遠山にはすーっと霞の帯を引いたよう」
彼の手がすっと伸びて、陽炎や霞をあらわす振り。
そのあと「……」再び詰まってしまった。
「麦が青々と伸びて」と、遠藤さんがわきから助け舟。
「麦が青々と伸びて 菜種の花が彩っていようかという本陽気」
ここでまたちょっと飛んで、
「その道中の…」と最後に行こうとした草々をおさえ、
「やかましゅう言うて…」と再び助ける。
「やっかましゅう言うてやってまいります」
「その道中の、陽ー気なこと!」
皆で唱和して、拍手、拍手、拍手!

ああ、楽しかった。参加できて良かった。
日程を覚えていなかったけれど、会場にはカメラも入っていて、
この催しは後日放映の機会があるとのお話だった。
日時など詳しく確認出来たら、また追記します。

(追記)
NHKに問い合わせたところ、まだ日にちは確定ではないものの、
日曜日午前中の「三つのたまご」という番組内で
取り上げる予定だそうです。

「三つのたまご」
チャンネル :総合/デジタル総合
曜日:(日)
放送時間 :午前11:30〜午前11:50(20分)
ジャンル :情報/ワイドショー>番組紹介・お知らせ

出来るだけ今月中に放映したい、とのことで
そうすると9月21日(日)か28日(日)でしょうか。
ドラマちりとて情報頁にお知らせが出ると良いんですけど。


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