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2008年06月19日02:14

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『ザ・クイズショウ』エキストラ参加記

お友達からのお知らせで、山本耕史くんが出演するドラマ撮影の
エキストラ募集を知り、休みを取って急遽参加してきた。
* 場面のあれこれについてかなり触れていますので、
 放映前に内容を知りたくない方はご注意ください。

http://www.ntv.co.jp/quizshow/
『ザ・クイズショウ』
出演: 片桐仁 戸次重幸ほか
日本テレビ 土曜日24:55〜25:25
7月5日スタート

本日発売の「ザ・テレビジョン」(6/27号)掲載の新番組紹介(p.25)によれば、
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クイズ番組を舞台に、一攫千金を夢見る出場者と司会者の対決を描く。
クリアすれば、夢がかない大金が手に入るが、知られたくない過去に
関する問題が出される。夢を抱く出場者役に毎回異なるゲストが出演。
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ということで、キャッチコピーは
「クイズで人生が赤裸々に! 心理サスペンスコメディー」。
クイズショウの司会役はラーメンズの片桐仁さん。
耕史くんは第一回答者の「村瀬龍一郎」役。
音楽業界復帰を夢見る元ミュージシャン。35歳、という設定。

でも早朝撮影に向かう時には、こういう設定は何一つ知らなかった。
応募要項に書いてあったのは、そのクイズ番組の観客役として
エキストラ参加をお願いしたい、ということだけ。
耕史くんがどんな役柄で、どんなふうに登場するのか謎のまま。
どきどき。

集合したのは、世田谷区砧の東京メディアシティ。
http://www.kokusaihoei.co.jp/studio/about-tmc.html
控え室に荷物を置き、スタジオに入ると、
クイズショウのステージと、それに向き合う観客席のひな段が出来ていた。
指示された通り席に着き、拍手の段取りなどの説明を聞く。
と、入り口付近に黒の皮パンツをはいた、すらりとしたひとの姿!
離れていても分かる、あんな見事なシルエットを見せるのは彼しかいない。

間をおかず入って来た耕史くんは、ごく薄い、目の辺りも透けてみえる
茶系のサングラスをかけ、すっきりと短い髪をやや逆立てたスタイル。
サングラスをはずすと、右目近くに銀色と水色の小さな丸シール、
その下にくっきりと青の星型。
見事な逆三角形の上半身はぴたぴたのタンクトップで、
なめらかな白い肌の露出が多い。
タンクトップは赤紫がかったピンク系の地に、黒い網目模様。
ところどころ銀色交じり。
太い黒皮のチョーカーに銀色の金属飾りが6つ。
右腕に黒蝶のタトゥシール。
両手首には銀の模様入りの黒皮のバンド。右がかなり太く、左はやや細目。
左右とも、親指と人差し指に銀の指輪。右腰に銀のチェーン。
すらりと長い足を包む黒の皮パンツ。ベルトは黒の二つ穴。
足元は黒のヒールブーツ。さすがにヘドウィグの20センチヒールほどでは
ないけれど、10センチは超えてるように見える。
金具をじゃらじゃらさせたのは、いかにもロッカーという感じ。
ちょっとチープだけど素敵ー。

説明からするとこの村瀬龍一郎というひとは、
数年前に400万枚もの大ヒット曲を出してのち音楽界から消えてしまった、
いわゆる一発屋さんらしい。
このクイズショウで勝ち抜くことによって、
音楽活動を再開したいと夢見ている元ロッカー。
対する司会者・MC田崎を演じる片桐さんは
いつものもじゃもじゃヘアながら、白のドレスシャツ、えんじ色で小さめの蝶ネクタイ、
青紫系のポケットチーフをのぞかせた黒のスーツという、シックなスタイル。

この二人が立つステージは、黒と白と銀色だけの、幾何学的で近未来的なデザイン。
真ん中にテーブル、二台のモニター、足長の黒の丸椅子が二脚。
足元の床もライトになっている。
後方には階段があり、その上にエレベーターのように横に開閉する大きな扉。
最初、抑えた暗めの照明のもと、MC田崎が思わせぶりに番組紹介の言葉を述べ、
「ザ・クイズショウ!」と両手を広げて言うと、ぱあっと全体が明るくなる。
軽やかに段を降り、前方に進んで後ろの扉を指し示し、ゲストの名を告げると、
村瀬が悠々と現われ、段上でポーズを決め(あとの撮影で、これはヒット曲の
振りの一つだろうことが判明)、段を降りるのにちょっとよろけながら
メインステージへ、という段取り。

最初に見たときはヒールでよろけるのにひやっとしたが、
何回もやっているので、これは意図的なものなんだと分かった。
昨年と今年のヘドウィグで、もうヒールの扱いは慣れてきてるのだと思う。
10問正解して、さらにドリームクイズに挑戦してみごと正解だったら、
望みをかなえる、あなたの夢はなんでしょう、挑戦する気がありますか?
との田崎の問いに、「あります!」と答える村瀬。
関係ないけど、こういうクイズ番組の設定の基は、
言うまでもなくみのもんたさんの「クイズ$ミリオネア」なのでしょうね。
まずはこのあたりまでリハーサル。

このステージは実はかなり狭く、まんなかのテーブルの脚のところで
段差が出来ているので、片桐さんも耕史くんも、
動きにはちょっと気をつけなくてはならなかった。
片桐さんなんか、最初の登場の動きで落ちかけていたし。
このかたはやっぱりそんな失敗でも、すぐに笑いにして、観客のつかみばっちり。
絶えず何かしていて、見ていて飽きない。
しかし耕史くんのほうも、じっとはしていないひと。
両手で腿のあたりをたたいてリズムをとったり、
タップダンスみたいにヒールを鳴らしたり。
磐音の撮影の時も、カットがかかると指でリズムとってたものなあ、と思い出す。

「俺すごくたくさんしゃべるなあ。絶対カンペがあると思ったのに何もない」
と、スタッフに台本を渡してもらって確認する片桐さん。
「次からちゃんと要求したほうがいいですよ」と耕史くん。
なんだかリラックスした表情で、二人でしゃべっていた。
目の前でそんなのを見ているのは不思議な気分。
なにしろ私たちの目の前、2メートルくらいしか離れてないのだから。
2〜3回のリハですぐ本番。ちょっと時間差のあるカットを含め、滞りなく終了。

「じゃあ観客のひとたちは控え室に戻っていてください」との声で、
エキストラはぞろぞろと移動。
控え室は三階、スタジオは一階なので、移動には結構時間がかかる。
概して部屋での待ち時間のほうがずうっと長く、
移動しては短めのカット、という繰り返しで、
支給されたお弁当での昼食を含め、2時間以上間があいた時には
さすがにちょっとダレてしまったけれど、
このあと予想もしていなかった楽しい場面が待っていた!

「これは数年前にはやった、誰でも知っているヒット曲です。
 皆さんはそれに合わせて手拍子をして、
 なかの♪ニンジャ、ニンジャというところで手をこういうふうに
 突き上げてください」
で、流れてきたのは耕史くんの歌声!
あ、これが村瀬龍一郎の大ヒット曲なのか。
え、しかし何この歌詞?
♪二人の思い出のマトリョーシカ〜 
とか
♪自転車に乗って飛び出そう〜 ワァォ!
とか、
♪アダルトチルドレン〜
で、次がいきなり
♪ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ!

えーっと何でしょう、これコミックソング?
どうしてこれが全国的に大ヒットしたのかわけがわからないです。
このニンジャって、「忍者」なんでしょうけど、
外国人が言う「Ninja」みたいな感じがする。
こんなのいつの間に吹き込んでたのかしら。
ヘドウィグの合間に、こんなコミックソング歌ってたのかと思うとすごいな。
でもとにかく私たちはこれにあわせてこぶしをふりあげ、
♪ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ、と
声を合わせねばならない。

と、ここでステージに村瀬龍一郎登場!
曲にあわせて派手に体をくねらせ、腰を振り、手で決めポーズ。
観客を盛り上げるため、わざわざサービスしてくれたらしい。
盛り上がりましたとも!
本当に格好良いひとなのに、なんのてらいもなく、照れもなく、
ちょっとしたお馬鹿キャラになりきっちゃうところがすごいなあ。
短いカットだったけれど、一気にテンションがあがる観客役たち。

いったん控え室に帰ったあと、さらに嬉しいお知らせ。
「今度は村瀬龍一郎のコンサート場面です」
わーい、もっと全面的に歌うところが聴ける!とスタジオに向かうと
さきほどまでは無かった、ライヴステージが出来ていた。
色鮮やかなライトが上から何本も光の縞を作っている、
「ここは武道館です。(あとで横浜アリーナとも言ってたようだけど)
 皆さんは村瀬龍一郎のコンサートに来ています。曲に合わせて
 手を高くあげて手拍子、縦ノリで盛り上がってください」
それはつい最近まで本当にやってたことなんですが。
ここでの村瀬は実際に売れていた頃の姿らしい。

耕史くん、今度は上半身透け透けの袖なし衣装で登場。
黒のざっくり荒い網目に細かいびらびらが下がっていて、
ベルトは白や赤の飾りがついた派手なものに変わっている。
網模様を見るといやおうなくヘドウィグを思い出してしまうけど、
この衣装はやっぱり忍者の鎖帷子のイメージなんだろうな。
うっすらと青いアイシャドウやアイライナーなど、
さっきはしていなかった目元回りの化粧もあって、
いかにもビジュアル系ロックンローラーという感じ。

「いいですか、ここは横浜アリーナです。
 目の前に皆さんの憧れのひとが居ます。盛り上がってください」
ええ、それは真実その通りの状況なんで盛り上がりますよ。
歌う前、耕史くん@村瀬は、「歌詞カード見せてください」と
スタッフに頼んでプリントを眺めていた。
あんな脈絡のない歌詞って、覚えにくいでしょうね。
曲は録音が流れて、彼は口パク。
「口元が合わないかもしれない。あ、こうすればいいか」
と、口元のマイクを両手でにぎって、口をかくすようなかたち。
ああ、トミーの『Wicked little town』を思い出すポーズだなあ。
ストラップ付きのギターも体にかけるけれど、
これは形だけで実は弾けない、という設定らしい。
すごいテクニックのひとなのに勿体無い。
せっかくだから弾かせてあげれば良いのに。
でもそれではあまりに格好良すぎてコミックにならないか。

やがて曲が最初から流れ、その冗談ソングを大真面目に、
誇張して歌う村瀬は、振りも表情もわざとらしく大げさで、
本当におかしくて大笑い。すてきに可愛い。

あとで題名と歌詞の一部はスタッフの方に聞いて分かったけれど、
これは本当に笑うしかない。
 「素晴らしき世界」歌:村瀬龍一郎

♪ It's wonderful world
  It's wonderful world
  中途半端なお前を

  It's wonderful world
  It's wonderful world
  いつも半目なお前を

  庭で拾ったどんぐり (*ここ、目をかっと見開いてた・笑)
  ケミカルウォッシュに詰め込み

  二人の思い出のマトリョーシカ
  剥き続けたら「こけし」さ
  自転車に乗って飛び出そう
  アダルトチルドレン
 
  ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ、ニンジャ…

…よくまあこんな意味のない歌を作ったこと。
しかも曲名は「忍者」かと思ったら、
「素晴らしき世界」なんてタイトルなんだ(笑)
でもそんな曲を表情たっぷりに歌い上げちゃう耕史くんに脱帽!

またしばらくの待機後、今度は耕史くんの撮影アップ場面とのことで、
勇んで夕飯弁当を食べ、再びスタジオへ。
今回は最初と同じクイズショウステージ。
いままさに、最後の質問を出したMC田崎。
悩んだ末に村瀬は「…C のカツラギレイコ」と答える。
しばしの間のあと、「…ざんねん!!」と返す田崎。
「あなたの賞金はこれですべて没収となります。
やはりプレッシャーにやられてしまったんでしょうかね」
「ちょっと待てよ!そんなのおかしいだろう。
 これは俺とレイコしか知らないことなのに」
「あなたのすべてを知ってると言ったでしょう」と切り返され、
立ち上がった椅子に座り込む村瀬。
「村瀬龍一郎は夢をかなえることができませんでした」
田崎の残酷な捨て台詞。

来週の予告と「あなたの夢をかなえます」のカメラ目線の決めのあと、
頭をかかえて苦脳の表情を浮かべている村瀬を席に残したまま、
ステージ後方にハケる田崎。
ここは番組最後のところなので、合図をするまで拍手を続けるように、
との指示だったけれど、実のところ苦しそうな表情の村瀬側に向かって
それをするのはむごい気がして、かなり抵抗があった。

リハのあと、メイク直しが入る。
なにしろ長時間の滞在で疲れが出ているし、
ライトにあたり続ける役者さんはそうとう汗をかいている。
耕史くんはことに皮膚が薄く、抜けるように色が白いので、
目の下の隈を消すために、メイクさんはがんばらざるを得ないようだ。
その後、特に問題なく本番カットも終了。
いままでの表情からふっと切り替わって、穏やかになる瞬間を見た。
これで耕史くんは撮影アップ。拍手のなか、オレンジ系の可愛らしい
花束を手にして退場。中に小さめのひまわりの花があった。
あんな大変なヘドウィグの舞台が終わったばかりなのに、
本当に彼は忙しいなあ。

撮影はまだその後も夜まで行われるようだったけれど、
自分の都合で抜けることは出来るようだったので、これであがらせてもらう。
待ち時間の長さは大変だったものの、
スタッフのひとたちは皆やさしく丁寧で穏やか。
気持ちの良い現場で、とても好感が持てた。
クイズショウの案内人役・中村靖日さんの顔もちらりと見られたし、
充実した一日で、本当に行った甲斐があった。
教えてくれたお友達に感謝。
貴重な姿がいっぱい見られそうだし、
7月5日深夜の放映が待ち遠しい。
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