2月2日 18:30〜 於：渋谷 BOXX
http://www.kdearth.com/
演奏曲）
* 愛だって
・奇跡のHANA
* ビルの谷間で
* それがあなただから
・幌馬車TENPO
・オオウナバラ
* 地球岬
・イヤコーコー
・Iyomante upopo(イヨマンテ ウポポ)
* 宵待草の記憶
・Traveling bus
・クロスロード
* 再会
* EARTH
* 僕の星にあなたの月に
アンコール)
・etunankara
・人間のポーズ
・さりげない草原の匂いを
・風歌
*印がアルバム『EARTH』収録の新曲
今回のアルバムはlegimoケータイ小説「クロスオーバー〜愛すればこそ〜」の
イメージソング集ということで、いつものK.Dの曲とは、少し趣が違う感じ。
「恋愛をうたうのは珍しい」と、前回ご本人たちも言っていたように、
いつもはそれをあまり意識しないような、男の子的というか、
のんびりおおらかな、自然寄りな世界のイメージがあるけれど、
今回は作詞に晴香葉子さんが加わっていることもあり、
女性の視点からの歌もあるのが新鮮だった。
すべての歌に「愛」という言葉が入っている。
新曲主体の感想。
「愛だって」
これはざくっとして男っぽい。あとでCDの歌詞を見たら
やっぱり健さん作詞大くん作曲なんですね。
KKDで歌っても良いだろうなあ。
前アルバムの「奇跡のHANA」も何度聴いてもカッコイイ。
「ビルの谷間で」
ちょっと胸の奥がざわめく。
遠くから呼びかけられてるような。
聴くほどに、少しずつなじんでくるような気がする。
「それがあなただから」
別れる直前の、女性からの歌。切ない。
「固くつないだ手と手を今離すけど 大丈夫」というけなげさ。
好きだけれど別れる。お互いにそれぞれちゃんと歩いてゆく。
「愛し方が変るだけ」という歌詞が胸に響いた。
健さんのヴォーカルは素晴らしいですね。女性が入っているというか、
その気持ちがひしひしと感じられました。
「地球岬」
ごきげんな「幌馬車TENPO」や悠々たる「オオウナバラ」のあと、
トンコリが奏でる、本当に心地よいインストゥルメンタル。
いつまでもいつまでも浸っていたいような音の波。気持ち良い。
地球岬というのは北海道の実在の場所だそうだけれど、
もともとはアイヌ語で断崖絶壁を意味する「チキ（ウ？）」から来ているのだとか。
そういえば出崎とか突端というのは「ウタ」というんだったなあと、
昔ちょっとだけ調べたアイヌ語のことを思い出した。
この後、トンコリの演奏で「イヤコーコー」「イヨマンテ ウポポ」と
アイヌの曲が続いて、心地よく酩酊するような気分。
やっぱり良いなあ。
健さんが「イヨマンテ〜」を「これもトランシーな曲なので」と
おっしゃってたのは、トランス状態になるってことですよね。
「一緒に違う世界へ行きましょう」
ほんとにそんな感じ。
「宵待草の記憶」
静かにゆっくり語りかけてくれる、その訥々とした感じが好き。
ふっと立ち止まって、振り返って、心が澄んでくるような気がする歌。
「Traveling bus」はノリノリで一緒に歌いました。
やっぱりこの曲は楽しくって好きだなあ。
これもおなじみの「クロスロード」のあと、
今回のアルバムにもヴォーカルとして加わったmakikoさん登場。
「再会」
「もう二度と会えないと思っていても、いつも心にはあなたが」
と歌いだすmakikoさんの声、落ち着いた深みがあって素敵。
それに続く健さんの声、そして入ってくる大くんのファルセット。
しみじみとして、ふんわりとして、やさしい世界。
「EARTH」
大地の鼓動。大きなリズムを刻む曲。
「僕の星にあなたの月に」にも、その大きさを感じました。
二人の衣装、シャツの柄は違うけれど、色合いはやわらかな
ベージュやら茶色やらごく薄いピンクなど、トーンは同じ。
大くんが着ていたのは、アルバム『Condevistorida』の
ジャケット写真と同じものみたい。
健さんはボタンを多めにはずして、いつもやや胸の露出度高いですね（笑）。
相変わらずMCはちょっとグダグダ気味だけど、
流暢じゃないところも持ち味。
どちらかというと健さんががんばってしゃべり、
大くんは詰まるとすぐ助けを求めるように、健さんに視線を送るのがおかしい。
makikoさんを迎えてのステージは、またちょっと雰囲気が違って
「僕らはほんとにゲストを呼ばないから。苦手なんですよね。
呼ばれて行くのは好きなんだけど。
山本耕史くんともユニットを組んでるんですが、彼の場合には
ひとが入り込んでるという感じはまったく無くて」というのは、
見ててとっても分かります。
「今回のアルバムはせっかく男女の愛を歌っているので、
女性が入るのも良いんじゃないかということで。
makikoさんは素敵な声ですよ」
健さん「男二人に女一人。ドリカムみたい」
大くん「ドリカムが三人だと思ってるところ、健ちゃん古いでしょう」
健さん「え、ドリカムっていま三人じゃないの？」
というボケぶりに場内笑い。
makikoさんと知り合ったのは、あるイベントで三人で歌うことになったから。
なんとその時、K.Dも楽器なしで、振りつきで歌ったのだとか。
makikoさんが音頭をとって、ちょっとだけ再現してくれたけど、
リズムをとってステップをふんで、手を左右や前に動かす振りなど、
一昔まえのアイドル歌謡を思わせて、二人とも照れることしきり。
健さんのほうは、完全に振りを忘れてたみたい。
楽器を弾かないで踊って歌うK.Dなんてすごく珍しい光景だなあ。
今後のお仕事告知。
「二人とも4月4日から、それぞれ違う舞台に参加します」
大くんは去年と同じく山本耕史くん主演の
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」（新宿FACE)
http://hedwig.jp/
健さんは湖月わたるさん主演の「カラミティ・ジェーン」
（ルテアトル銀座／シアター・ドラマシティ）
http://www.umegei.com/s2008/jane.html
初日もまったく同じ日で、兄弟別々のミュージカルにご出演。素晴らしい！
ヘドウィグはもちろん観に行く予定だけれど、
健さんの舞台も観てみたいなあ。
企画ものの、コラボレーションアルバムで、
ゲストを迎えてのライヴでもあるせいか、
MCでも身内話などあまり出てこなかったので、
最後にCD購入者へのサインの時に、K.D daiaryで知った
DAIくんの赤ちゃんご誕生にお祝いを述べ、
ついでにお名前を聞いてみた。
ひらがなで「もも」ちゃん。可愛いお名前だこと。
「桃の節句」も連想されて、とっても女の子らしいなあ。
すくすくと育ちますように。
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