10月10日、小倉で行われた山本耕史くんのトーク＆
K.D earthとのライヴに行ってきました。
http://www.amuplaza.jp/200709talkshow/index.html
遠方だし、参加条件を満たすのは端からあきらめてたのですが、
やさしい友のお誘いで急遽参加出来、感謝感謝（柳次郎ふう）。
アミュプラザは小倉駅にそのまま接続している駅施設で、
会場はステーションホテルの「飛翔の間」。
おそらく普段は披露宴パーティーなどが開かれるような広いお部屋。
そこに椅子が並べられ、総勢600人の（ほぼ全員）女性がずらり。
お年を召した方もちらほらと目に付くのは、
やはり「陽炎の辻」の磐音さま効果でしょうか。
中央雛壇にはドラムと椅子三脚。
耕史くんは雛壇側の後ろから登場かと思いきや、
客席後ろから合間の通路を通ってご登場。
照明を落とした会場に、彼の歩みに合わせてあたるスポットライト。
湧き起こる歓声。
光沢のある黒のインナーにストライプ柄黒の上着（ベロア？）、
ジーンズは左足の膝にかけて、大き目の桜の花がぽんぽんと入って、
右足にも白のペイントで細かい模様（龍？）。
桜は白やピンクがかった色と、黒い花びらもあるパッチワーク。
和風で素敵。
さらにあとで立ち上がって後ろを向いたとき、
後ろの内側にも黒の布が接いであるのが見える、凝ったつくり。
ベルトは白。かなり大きな銀色の円形のバックル。
髪は黒。素直で短め。
司会の方はお二人。男性のお名前は聞き漏らしましたが（すみません）、
女性アシスタントは麻倉ももこさん。
昨年まで現役だったもとタカラジェンヌだという紹介で記憶に。
同期のかたが現在宙組の娘役トップとかで、
その舞台が今度地方を回るので、皆さん見てくださいとの宣伝を
このトークライヴの終わりあたりにしてました。
どうしてこういう話に？と思ったら、宝塚の同期に耕史ファンが
多いということ、それは皆で「RENT」を見に行って、
感激したから、というつながりでちょっと強引なまとめ。
この仕事で耕史くんとご一緒すると皆に自慢したとか。
ファンクラブの集いとは違い、おそらく初めての方も多い会場なので、
リアクションは全体におとなしい感じ。
むろんスタンディング無し。
「小倉は初めてなんですよ」と耕史くん。
そもそもこのトークライヴがどういう経緯で行われることになったのか、
私にも謎だったのですが、それについては特に説明も無く。
「ただ、今僕は『陽炎の辻』という時代劇で、坂崎磐音という
役をやらせていただいてて、奈緒という女性を追って旅をするんですが、
その台詞のなかで、一言、豊前小倉というところがあるんですよ。
磐音というひとも豊後関前藩の出なので、まあそう遠くないというか、
ああ、こういう風のなかに居たんだろうなあ、と
今日ここに着いた時に思いました」
そうそう、原作では第四巻の第二章は小倉が舞台。
紫川にかかる常盤橋から小倉城を見上げた、などと
細々とした描写があり、磐音ゆかりの地なのですが、
ドラマでは旅の部分がカットされ残念。
もちろん『陽炎の辻』の話も出ました。
「本当に大変な撮影でした。
朝から晩まで、というより朝まで続くこともあって、
終らないんじゃないかと思ったことも。
5月から7月までずっと撮影してましたね」
「聞くところによりますと、磐音という役は
『ドラゴンボール』の悟空を参考になさってるとか」と話を振られ、
「あ、そうなんです。僕は他に演じた役も、アニメにもなった
『ドラゴンボール』を参考にして演じているんですよ、すべて」
驚く司会のお二人。
「たとえば『華麗なる一族』の万俵銀平はピッコロなんです。
皆がいろいろしゃべってても、ひとりそれに関係なく、
何をやってるんだって感じで。
磐音は悟空ですね。普段はニコニコしてて悪いことなんかと
関わりはなさそうだけど、巻き込まれたらすごく強いところとか。
そのつもりで演じてました。土方はベジータですね」
「土方はヒール（悪役）？」
「まあ、ベジータは敵役ですね。基本はいいひとなんですけど」
なんでもドラゴンボールにしちゃうのは、ファンなら
しょっちゅう聞く話なので、ああまた言ってるなーと（笑）。
「ドラゴンボールを知らない方もいるかもしれませんけど」
とちょっとお客を気遣うところも。
しかし司会は意に介さず、
「山本さんご自身は何のキャラだと思います？」
「僕ですか？…うーん、色んな面があると思うんですけど、
クリリンとか」
うん、それもあると思います。
「役者として影響を受けたのは、チャップリン」
と、これも定番のお話。
「父がチャプリンが好きで、小さい頃よく映画館に連れてって
もらって一緒に見て。
すごいなあと思って見てたんですが、最近よく考えてみたら、
僕、あのひとよりすごいひと見てないな、と思って」
当日朝からの受付の際、耕史くんへの質問アンケートがあり、
その中から選ばれた質問について答える耕史くん。
「最近大笑いしたことは何ですか？」
しばし考え、「さっきかな」
一緒にライヴをするK.D earthとのリハーサルの時。
「僕らは三人でハモるんですけど、横を見たらDAIくんの
口のかたちだけ違ってた。（つまり歌詞を間違えてた）
直前でもそうなんですよ。本番ではちゃんとやるのがすごいんですけど」
大笑いっていうよりは微笑ましい話のような。
二つ目の質問。
「三十路になって、ほぼ1年過ぎて、
自分で変わったなと思うことは何ですか？」
今月31日が誕生日ですね、と司会者に言われ、会場から拍手。
「30歳には見えないですよね」と言われ、
「でも25、6のときに35歳って言われたこともありますよ。
赤ちゃんの頃からこの世界に入って、ずいぶん長くやってますから、
もうそのくらいだと思われたらしいです。
やっと今、実年齢に追いついた感じですかね」
「『オーラの泉』という番組に出た時にも言ったんですけど、
僕が演じた実在のひとの役は、皆35歳で死んじゃうんです。
それを乗り越えるために、何か必要だと言われた」
（ちょっとここの記憶はあいまい）
質問の答えのひとつは
「30になってお酒が抜けにくくなりましたね」
よく飲まれるんですよね、と言われて、
「でも最近飲まない日もあるんですよ」
お酒が好きと言っていると、お酒ばっかり送られてくるのだとか。
「皆さんもうあんまり送らないように」と司会者。
「もう三十代になったひとたちに聞くと、
痩せにくくなる、とか、無理がきかなくなるとか、色々。
だからまあ、体は鍛えています」
トークはかなりあっさりと終わり、すぐにライヴの準備。
おなじみのK.D のお二人と共に再登場。
黒の上着を脱ぐと、ぴっちりとした薄手の黒長袖カットソーに包まれた
肉体美が目立ちます。
「トークライヴということですが、
考えたらライヴの合間にもしゃべるし、それでいいかなって（笑）」
たくさん聴けるのは嬉しい。それでいいです。
わきからスモークが焚かれ、
「煙が出てますけど火事じゃないですよ」とジョーク。
曲は8曲。立派にちゃんとライヴ。
1.ようこそ
2.JUMP
3.全部愛
4.3-wish
5.AKATONBO
6.大事なはなし
7.SET OUT
8.Traveling bus
KKDの三人で歌うときは、本当に自由で伸び伸びと楽しそうで、
ああ良いなあと思ってしまう。
合間のしゃべりはなんだかいつも噛んでしまいがち。
何回も言い間違えて、DAIくんに訂正されているし。
演技やナレーションだとあんなにすごいひとなのに。
でもこれもギャップの魅力。
着うたのダウンロードの説明をして、
「今僕たちが第二位から四位を独占中。一位は『おしりかじり虫』」
「俺自分でもダウンロードしたよ（と二人に）。
で、ついでに『おしりかじり虫』も。
やっぱり流行ってるものは素通りできなくて」
「だからそっちが一位になっちゃったんだよ！」と突っ込まれてましたが。
「今『スイートJAM』という番組を一緒にやってます。
見られないひともいるかもしれませんが、
大丈夫。僕も見られないです。同じです」
同じじゃないでしょう！
『陽炎の辻』の主題曲『愛をとめないで』のサビ部分を
ギターつまびきながらさらりと歌ってくれたのは嬉しい。
ライヴの醍醐味は、やっぱり表情や振りが目の前で見られること。
『JUMP』の♪〜見渡して今日の世界〜での
大きく左右に振って、会場全体を指差す動きも好き。
『全部愛』での♪〜愛がいいんだろう〜 のフレーズでは
ぞくっとするほど男っぽく、かつ色気のある表情をする。
新曲の『SET OUT』が聴けたのは、なによりのプレゼント。
♪〜絶対守りたい人や愛がここにあるんだ〜 の
「ここ」のところで、胸をたたいてたのが耕史くんらしかった。
胸を差したりたたいたりすると、
ヘドウィグの感動的なラストソング『Midnight Radio』の
♪〜and me〜 の誓うような手の動きを思い出してしまう。
それにしても、すごく勢いのある良い曲。
DAIくんが横で、メインメロディとは別に
♪set outって繰り返しシャウトしてるのが印象的。
歌い終わるとさあっと引っ込み、そこからはファンへのサービスコーナー。
席番号の抽選で、サイン入りCDやサイン色紙、
３ヶ月ほど使用してきたというギターのピックなどをプレゼント。
さらには花束贈呈の役をつとめ、一緒にツーショットという
サービスを受けられたひとも。
花束ではちょっと良い話も聞けた。
いただいた花束を見て
「綺麗ですね〜。花は良いですね。
僕も最近、よく花を買うんですよ。
花を買うひとっていうのは、心に余裕があるんだって言われて、
嬉しくなって、どんどん買ってます」
「どんなお花が好きなんですか？」と聞かれて、
「中越典子さんが僕のイメージを百合、と言ってくれて、
あと、香取慎吾くんから舞台の時にお花をもらったりするんですけど、
それもたまたま百合で。百合は好きですね」
またしても香取君の名が。やっぱり特別なんですね。
本当に微笑ましい。
「僕は一度行ったところは贔屓にするので、
またいつか来たいと思います」との言葉に拍手。
しかしその退場時に『華麗なる一族』のテーマが流れたのには
びっくり。何故この曲？
今この時なら、当然磐音の主題曲でしょう。これはちょっと…
もっと考えて欲しかったですね。
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