本日はKさんと某所にて落ち合い、
恒例となってしまっている、公演覚書の突き合わせ作業。
なにせ耕史くんの舞台は殆どDVD発売されていない。
(例外はL5Y初演くらいだが、これはプレビューだったし相手役も力不足)
舞台はひとときの夢。消えてなくなるからこそ美しいとは言うものの、
毎回脳内に残ったものを一所懸命絞り出し、整理し、書きとめ、
突き合わせ、修正し…、という作業を毎度繰り返している。
誰のためでもない、自分のために。
あまりにも素晴らしかった甘美な記憶をとどめ置くためのよすがとして。
とはいえ、これは本当にしんどい作業。
やったことのあるひとにしか分からないだろう。
そもそもやろうなんて思いもよらないのが普通だろうな。
脳と一緒に体力も使う。ぶっ通しで集中してやるとくたくた。
今日も会うなりいきなり突き合わせ始めて、
飲まず食わずでノンストップで飛ばしてやったのに、
1幕終わりまでで二時間半近くかかった。
こんな大変なことに協力し合えるのは、Kさんと私くらいだと思う。
お互い酔狂者と言えるかもしれない。
まさに今この時、大阪の地では公演最中だという日に。
舞台の流れを確認しながら、耳に残り、心に刻まれた台詞や動きを、
最初はただひたすら用紙にだあっと書き出してゆく。
自分の頭の中で通し上演してみるのだ。
途中途中、一時停止して確認するし、書くのには何時間もかかる。
それから書き出したものに目を通し、自分の舌に乗せて見て、
ちょっとおかしいと思ったところはなおよく考えてみて、
ああでもないこうでもないと位置を組み換えながら、
試行錯誤して着地点をしぼってゆく。
私もKさんもお互い得意分野が違うというか、
覚えているディティールが微妙に違うので、
お互いを補完出来て助かっている。
いま、頭の中でまだあの声、あの姿が、
生き生きと動いているうちが勝負。
近々第二戦を予定している。
ログインしてコメントを確認・投稿する