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2012年12月10日01:59

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羊谷くんの立つ場所(『実験刑事トトリ』最終回ロケ地:呑川)

<三人の会話場面>
都鳥が刑事をやめて大学での研究生活に戻ると聞き、
ショックを受けた安永は帰る道すがら、
せせらぎ沿いの道で立ち話している都鳥と青年を見かける。
都鳥をめぐってお互いに牽制し合うようなこの場面はコミカル。
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安永「あの、こちらの方は…」
都鳥「前の職場の同僚です」
安永「ということは、動物行動学の」
羊谷「都鳥先生にご指導いただいていた、帝都大、准教授の、
   羊谷と申します」
安永「どうも。…都鳥、先生!うわーなんか変な感じ」
羊谷「あの、あなたは?」
安永「ああ、すみません。俺は都鳥くんの同僚の…」
羊谷「ちょっと失礼!…今、何と?」
安永「俺は都鳥くんの同僚の…」
羊谷「都鳥、…くん…?都鳥くん?!
   目上の人間にその口のきき方はいかがなものかと」
安永「え?」
羊谷「これだからゆとり世代は」
安永「はあ?私、ゆとり世代じゃございませんけど!」
羊谷「いいですか。先生は多くの功績を修めた動物学の権威なんですよ。
   その方を”くん”呼ばわりするなんて」
都鳥「僕がお願いしたんです。新人ですから。
   安永先輩には大変お世話に」
羊谷「せ、先輩…?先輩?!」
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この場面での、都鳥先生に対する敬愛のまなざしと、
安永刑事に対する露骨な不信の表情の対比。
無駄なオーバーアクションも絶妙。
「都鳥くん…?都鳥くん?!!」「せ、先輩…?先輩?!」
の二回の繰り返しもメリハリが効いているし、
たかだか2分ほどの場面で強烈に印象付けられる羊谷くんは最高だった。

夜だけにあたりの景色もかなり闇に沈んでいるけれど、
安永が歩いてくる脇には石垣が続いていて、
羊谷と都鳥が立つ場所の後ろにはせせらぎと水草があり、
流れ沿いに大ぶりな樹の幹や枝。
奥のほうに煉瓦らしき建造物の窓が並んでいるのも判別できる。
流れの向こうには家と白い塀も。
時たま通行人も通るけれど、落ち着いた静かな道だな、という印象。

NHKに問い合わせたところ、この場面の撮影地は、
”世田谷区深沢六丁目と七丁目の間の境目にあるせせらぎ沿いの道”
とのこと。
地図で調べてみて、このせせらぎがあるのは「呑川親水公園」と分かり、
さっそく出かけてみた。

<呑川親水公園>
呑川(のみがわ)は世田谷区、目黒区、大田区の3区にまたがる二級河川。
本流は桜新町駅付近から暗渠で始まる。
水源近くの国道246号(玉川通り)から駒沢通りまでの1km程の区間は
親水公園として整備され、循環水が流されている。川沿いは桜並木。
http://www.mapbinder.com/Map/Japan/Tokyo/Setagayaku/Nomigawa/Nomigawa.html

東急田園都市線の桜新町駅南口を出て、道沿いのミスタードーナツの脇か、
その近くのTSUTAYAの脇か、いずれかの道を玉川通りの方角(新町方向)へ。
10分とかからず行く手に首都高3号線とその下の玉川通りが見えてくる。
近くの歩道橋を使って道を渡ると、栗の湯という銭湯がある。
この脇からが呑川親水公園。大きな犬の像なども立っている。

車の通行量の多い玉川通りをあとにして、流れに沿って進む。
流れ沿いの桜並木は太々と立派なもの。花の頃はさぞ見事だろう。
流れは本当にごく細い小川という感じ。水生植物の緑もあって心なごむ。

歩き始めてすぐ、川に向かって張り出した半円状バルコニーがあり、
羊谷くんの場所?とどきっとしたが、
このあたりは深沢8丁目なので、まだしばらく先のはず。
ちいさな流れに小さな橋が次々現る。デザインは各々違って風情あり。
稲荷橋、西山橋、御嶽橋、と来て、再び半円状張り出し場(流れ右手)。
ああ、ここだ。間違いない!羊谷くんの立っていた場所。
流れの向こう側(左手)に画面で見た通りのおうちと白い塀が見える。

流れ右手には石垣と、その上のフェンスが見える。
歩いてくる安永の背景に見えていたのはこれだ。
彼は下流側から歩いてきたことになる。
回りこんでみると、ここは都立深沢高等学校。
フェンスは高校の校庭を囲うものだった。
こちら側は深沢7丁目。流れの向こう側は深沢6丁目となる。

行く手に画面でうっすら見えた煉瓦らしきものが見えた。
近寄ってみると、これも煉瓦造りの橋。
教会の窓のようなかたちの窓穴が並んで開いていた。
橋の名前は伊勢橋。

画面では流れの中の緑も色鮮やかだったけれど、
今はかなり冬枯れのさまとなっていた。
桜の葉も紅葉し、ほとんどがばらばらと落葉していて様変わり。
ロケはいつ頃だったのかな。まだ冬物の服は暑かったかもしれない。

ともかく場所を確認出来て満足し、次に回る場所もあるので、
今回はここまでで引き返したが、この先も呑川緑道は長く続いている。
落ち着いた良いところだったし、桜満開の頃にでもまた散策したい。

*写真は左から順に
・羊谷たちが立っていた半円バルコニー

・半円バルコニー越しに見る流れ向うの家と塀

・下流側から見た半円バルコニーあたり遠景
 左手に深沢高校の石垣
 安永はこちら側から歩いて来た
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