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2012年04月17日00:00

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銭湯好きの見た映画『テルマエ・ロマエ』

試写会に当たった方に誘ってもらったので、
4月15日ニッショーホールにて鑑賞。
http://thermae-romae.jp/index.html

いくら濃い目の顔が揃った古代ローマ人キャストでも、
現地のイタリア人エキストラと一緒だとやっぱり西洋人には見えないし、
タイムトリップがあまりに安易すぎて(日本人が古代ローマへ逆トリップの件)、
ご都合主義が鼻につくところもあったけれど、それなりに楽しめる作品。
ベルディやプッチーニのオペラ曲がここぞとばかり盛大に流れる。
無茶な内容を大音量の音楽でごり押しした感もあり。

堂々たる古代西洋人タイプの人間が現代日本に出現するという、
原作のようなきわだった異物感は望めないものの、
日本人が舞台でやる赤毛もの、と思えばまずまずこんな感じかな。
そう言えばルシウス役の阿部寛さんは今ちょうど『シンベリン』の舞台中だし、
皇帝ハドリアヌス役の市村正親さん、ケイオニウス役の北村一輝さんも、
それぞれシェイクスピア作品を演じてらしたなあと思い出す。
ことに市村さんはさすがにびしっと声がキマっていて、皇帝の威厳充分。
女を口説いてばかりの北村さん、
生真面目さがそのまま滑稽さになる阿部さんも、
ともにはまり役で面白かった。

私は長年の銭湯好きなので、銭湯と聞けば黙ってはいられない。
以前、銭湯の出てくる映画についての記事を書いたこともあるし、
[映画のなかの銭湯(「やわらかい生活」「水の女」ほか) 2006年08月26日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=205907280&owner_id=949383
旅の記事でも、現地の銭湯体験をつぶさに書いている。
[大阪駆け足紀行その3〜源ケ橋温泉 2007年04月06日]
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=395926531&owner_id=949383&org_id=394781896
杉浦日向子さんの地方銭湯レポ『入浴の女王』はずっと前からの愛読書だ。

そんなわけで、日本の銭湯場面は本当に楽しかった。
最初にルシウスが現れる銭湯のロケ地は北区の稲荷湯とのこと。
(銭湯情報誌『1010』no.115 2012/April p.4-5より)
http://1010.or.jp/1010/
http://www5e.biglobe.ne.jp/~wadyfarm/kita43a.html
昭和5年から営業している昔ながらの宮造り。これはそのうち行かなくちゃ。

銭湯情報誌『1010』の最新号no.115は『テルマエ・ロマエ』の特集号で、
それと連動しての企画なのか、最近は銭湯の入浴マナーポスターも、
ルシウスを使ったイラスト付きのものになっている。
ユーモラスでなかなか良いですね。

*写真は左から

・銭湯情報誌『1010』no.115表紙

・ルシウス使用の銭湯マナーポスター(部分)
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