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2011年06月27日01:10

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『JIN －仁－』最終回の図書館

『JIN－仁－』もとうとう最終回。
http://www.tbs.co.jp/jin-final/index-j.html

今回のシリーズは、一昨年のシリーズ1ほどにはのれなくて、
見たり見なかったりだったのだが、
いささか力ずくで押し切った感があるとはいえ、
一応始まりと最後が呼応して閉じられてほっとした。
咲さんがいじらしくて切なすぎるけれど。
時空を超えてもう逢えないひとへの恋慕。
映画『ある日どこかで』（Somewhere in Time, 1980年）を思い出してしまう。

野口医師も思ったよりずっと登場時間が多く、
キーとなるパラレルワールドの解説までしていて、
予想外だったけれど嬉しかった。
きびきびと有能な若手という感じだったし、
外階段で煙草をこっそり吸おうとする場面は可愛かったし、
思いがけないご褒美をいただいた気分。

ロケ地に反応してしまう私としては、
他にも目が吸い寄せられるところがあった。
現代に戻った仁が、
自分がいなくなったあとの橘咲や仁友堂がどうなったのか、
医学関係の資料を調べる図書館の場面。

まず赤煉瓦造りの図書館外観が映り、
窓越しに窓際閲覧席の仁をカメラがとらえ、
次に閲覧室内側へ。
仁は「22　自然科学」の側板表示のある書架の近くで、
さかんに資料の頁をめくっている。

日本医療学会編「日本医療史集成」という本は、
ドラマのための架空の図書のようだけれど、
この本の記述によって、
ペニシリンが江戸期につくられたことや、
仁友堂の医師たちが立派な足跡を残していることを発見。
つまり江戸時代にタイムスリップした時に
自らのやったことが医学史に反映していることと、
その一方で自分の存在そのものは、
記録されていないことを知る。

低目の木製書架も明るい室内も感じがよく、
書架を俯瞰する構図も含め、図書館場面はなかなか凝っていた。
緑が映える外観も内側もとても素敵で印象的な図書館。

エンディングの撮影協力リストで確認したところ、
ここは東京都北区中央図書館。
HPによれば、この建物は旧陸上自衛隊十条駐屯地275号棟。
1919年築の赤煉瓦倉庫。
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/service/272/027236.htm
館内図を見ると、撮影箇所は⑦の閲覧席。
http://www.city.kita.tokyo.jp/docs/service/272/atts/027236/attachment/attachment_2.pdf

行ったことはないけれど、地図を見てだいたい位置も分った。
JR王子駅、東十条駅、十条駅などが最寄駅。
このあたりは『Mother』ロケ地めぐりの「南橋トンネル」の時に足を運んでいる。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1512504454&owner_id=949383
この図書館にはそのうち行ってみたいなあ。

順天堂のあたり、聖橋の下や湯島聖堂の塀など、
私の好きなお茶ノ水界隈の景色もやはり良い。
仁が咲の手紙を読んだあの古いつくりの公園も見覚えがある。

（追記）記憶を頼りに調べてみたら、やはり文京区の「元町公園」だった。
この公園は関東大震災後に震災復興公園の一つとして設置されたもの。
左右対称の露檀やカスケードに古風な趣がある。
ドラマ上では「東都病院」となっているロケ地の順天堂医院にもほど近い。
http://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kouen_annai_kuritukouen_kouen_motomachi.html
今度の週末にでも久々にこのあたりを歩いてみようかな。

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