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2011年05月29日22:42

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映像の中の洋館(『JIN−仁−』第7話の和敬塾など)

さきほどリアルタイムで『JIN−仁−』第7話を見ていたら、
野風さんの住む横浜の洋館の内部に「あ!」と目が反応した。
ここは和敬塾だ!目白台に建つ旧細川侯爵邸本館。
http://www.wakei.org/honkan/contents/html_menu/about.html

目白通りに面したところに門はあるけれど、本館は奥まったところ。
手前のあたりは男子寮で、早稲田大学入学当時の村上春樹氏も住んだ場所。
もっとも数年前に全面的に改築されてしまったけれど、
氏の短編『蛍』や長編『ノルウェイの森』にも登場する寮である。
うちからは自転車を走らせれば10分ちょっとというあたり。

旧細川侯爵邸のほうは、どっしりと重厚なつくりで、なかの意匠もたいへん魅力的。
普段は公開していないけれど、時に展覧会やお芝居に使われることがあり、
足を運ぶたびにあちこち撮りまくっている大好きな館だから、間違えっこない。

シャンパンに酔っ払った咲が仁にからむ場所は二階のサロン。
http://www.wakei.org/honkan/contents/html_arch/arch_2f_saloon.html
ぐるぐるしたねじり棒のような丸柱のデザインやアーチ、
ウィリアム・モリス調の壁紙などが特徴的で、一度見たら忘れられない。
華やかな花々の天井画があるのは「御次の間」。
仁が立つ窓際から、半円状のサンルームも見えた。
http://www.wakei.org/honkan/contents/html_arch/arch_2f_flower.html
一階部分も使われていた。
階段には支那ふうのデザインも見える。
ここは本当にどこをとっても絵になるなあ。

去年放映された単発ドラマ『目線』は、
出来に感心しなかったのであまり取り上げなかったけれど、
あの洋館の撮影も、この旧細川侯爵邸だった。
以前、昔の映画に出て来たのも見たことがある。
それまで物語にのめりこんでいたのに、館の内部がここだと分ったとたん、
目白にしか思えなくなったのには困ったけれど。

私はどうも昭和初期の建物にとても惹かれてしまう。
これはいい!と吸い寄せられるように近寄ってしまう建物は、
あとで調べると、たいてい昭和ヒトケタの建築物が多い。
(旧細川侯爵邸は昭和11年築)

洋館といえば駒場公園に隣接する旧前田侯爵邸も有名。
http://maskweb.jp/b_maeda_1_1.html
映画『春の雪』(2005)やドラマ『華麗なる一族』(2007)でも使われたが、
最近は鎌倉の旧華頂宮邸もしばしば見かける。
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/keikan/k-index1.html
現在の朝ドラ『おひさま』で、主人公の親友である令嬢真知子が住む家は、
最初見た時にあ、ここだなとすぐ知れた。
ちょっと前だけれど映画『プライド』(2009)にも登場していて、
見た途端、座席で手を打ってしまったものだ。

映画やドラマのなかの場所が一発で分ってしまい、
物語に没頭できないのは、探索好きの宿命かもしれない。
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