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2011年02月07日21:59

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『テンペスト』幕開け(赤坂ACTシアター)

2月6日初日、赤坂ACTシアターにて観劇。
http://www.tempest2011.jp/index.html

<ロビーのお花>
華やかな公演初日。お花もたくさん。
劇場側に確認しましたが、今回のロビーのお花撮影はOKだそうです。
公演ごとに、主催者の判断によって決まるとか。

個人的には耕史くんへの「Team GODSPELL」からのお花と、
内田朝陽くんからのお花を見て、思わず頬がゆるんでしまった。
うっかり見損なったけれど、原田夏希さんからのもあったらしい。
ゴッドカンパニーの絆は強い。

(追記)あとで明星さんのブログを見たら、
お花のことで尽力したのは彼女だったのですね。
http://blog.mayumimyosei.com/?eid=629
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当初は私の耕史君イメージでアマリリスとかダリアとかの
「真っ赤ゴージャス」を予定しましたが、
思ったお花が仕入れ出来なかったみたいなので、
急遽色んなお花が飛び跳ねたような
GODSPELLカンパニーのイメージにしてみた。
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とのことだけど、さすがです!
真っ赤ゴージャスも見てみたかったなあ。

そしてカンパニーの一員・桜井美紀さんは
前日のゲネプロをご覧になったようだ。
耕史くんの色恋シーンが、家族の恋愛を覗いてるようで照れる、
という感想も微笑ましい。
「家族」なんですねぇ。
http://blog.oricon.co.jp/sakuraimiki/archive/453/0

・「演劇ライフ」ゲネプロ記事
http://blog.engekilife.com/2011/02/tenpest.html

<舞台…というより浅倉殿感想>
さて、舞台感想なのだけれど…正直ちょっと書き辛い。
だってこれは私が通常観るような作品じゃないから。
ご存知のとおり私はストイックにして劇的なるものが好きなのです。
スペクタクルにもアクションにも食い付かない。
舞台に映像を多用するのも苦手。
耕史くんが出ていなければ絶対観たりしなかった。

ちなみに出演が決まってから原作はすぐに読んで、
琉球王国の歴史的な部分は興味深かったのだけれど、
あまりにベタな台詞と展開はかなり気恥ずかしく、
何よりこの波乱万丈の物語をどうまとめるかあやぶまれた。

やはり出生の謎やもろもろの由来などはスクリーン投影の映像と、
過剰なまでのナレーションで処理されている。
「真鶴は思った」とまで説明するのはやり過ぎかと思うけれど、
これはもう、紙芝居の口上だと見なすしかないのかも。
全体的な印象は大がかりな電動紙芝居という感じ。
思い入れるのはむつかしい。

「登場人物の描かれ方や、シーンからシーンへの切り替わり方が、
舞台というよりは映画やテレビドラマに近い」
「わかりやすいキャラクターを、舞台上で嘘くさくなく演じながら、
なおかつそれをドラマとして成立させる。
それってとても難易度が高いことだと思うんです」
と、耕史くんはパンフレットのコメントで語っている。
彼はいつもながら常に本質をついているなあ。
そして見事に”わかりやすいキャラクターを嘘くさくなく”演じていた。
本当に天晴なプロの役者だと思う。

フライヤーや制作記者会見で見せたタカラヅカ調美男侍は、
やはり宣伝用の仮の姿。
実際の舞台では普通の髷で、男っぽい薩摩隼人だった。
道場での稽古場面、しかも後ろ姿を見せて座っているという
登場の仕方は意表を突かれた。
殺陣をみせたあとは、武骨でストレートな人となりを見せる。

下駄履き、手拭いを首にした姿と相俟って、
(汗をぬぐうだけじゃなく、足の裏をはたいたり手にしたり、
歌舞伎役者並みに手拭の扱いが上手い)
なつかしい『恋におちたら』の魚屋・龍太を連想してしまった。
一途な熱血漢で、恋に純情なところもおおいに似ている。
真鶴に思いを打ち明けるところの「言うぞ、言うぞ…」と
こぶし握り締めて一人決意したあと、彼女をまともに見向いて
「惚れた!」というのも可愛らしいったらない。
飾らず、正直で、熱くて、気さくで、まっすぐな良いひと。
原作よりもぐっと親しみやすいキャラクター。

ひしゃくで樹に水をかける動きや、折あるごとに俚謡を謡うのも、
何度も繰り返されて印象深いけれど、
なんといってもとどめを刺されたのは最後の場面。
原作でもちゃんと出て来た、明治になってからの場面だから、
予想はついたはずなのに油断していた。
(事前にゲネプロ記事も映像もまったく見ていなかったのだ)
断髪洋装!しかも黒のフロックコートに白いスカーフ。
これで洋装副長を思わない『組!』ファンがあろうか。
舞台中央で、この姿で真鶴をやさしく抱擁する浅倉。
物語を離れて、その姿だけにじーんと感動してしまった。

<生瀬さんは舞台のプロ!>
他で言えば、とにかく生瀬さんが圧倒的に素晴らしい。
声の通りもさすがだし、存在感抜群!
こういう役は生の女性より、歌舞伎でいうところの加役というか、
本来立役の男性がやるのが正解。
妹背山のいじめの官女も、加賀見山の岩藤もそうだものね。
見せ場も多いし、最後の死の場面は大向こうから声掛けたいほど。
良い役ですねー。生瀬さんでギリシャ悲劇を見たくなりました。
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