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2010年08月05日01:09

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藤吉駿輔のマンション(『Mother』第7話ロケ地)

藤吉駿輔の住む部屋の場面は何度か出て来たけれど、
部屋の内部はスタジオセット。
外観がちらりと出てくるのは第7話。
鈴原家と同様、このマンションのロケ地も放映中は情報公開されず、
放映後少したってから、ロケ地ガイドに載った。

http://loca.ash.jp/info/2010/d201004_mother.htm
→ロケ地067 
・藤吉駿輔が車をのぞき込んだマンション
 (東京都杉並区宮前二丁目)

<第7話のマンション場面>
冒頭、果歩が奈緒のことを相談しに駿輔の部屋を訪れた時、
送ってきたらしい耕平のほうは、マンション入口前でうろうろしている。
駿輔の部屋に仁美が来ていることに驚愕した果歩は、
その後、駿輔と共に夜の公園に奈緒を呼び出した時、
奈緒に「今はあまり家を空けたくない」と言われて、
仁美のことは耕平に見張らせているから大丈夫、と告げる。
その台詞を受けるかのように、マンションの部屋の窓を車の中から見つめる
耕平の一所懸命な顔のカットが続くのは微笑ましいのだが、
彼は結局眠気に負けてうたたねしてしまったようで(役立たずだなあ)、
明るくなってから帰って来た駿輔は、車の中の彼の寝顔を見て微笑む。

いずれも短いカットだけれど、マンション外観が映るのはすべて耕平がらみ。
冒頭立っているマンション入口、車中から見たマンション窓、
俊輔が車中の耕平をのぞきこむ背景に見えるマンション窓という3場面。
コンクリート打ちっぱなしでシンプルなつくりながら、
なかなかのマンションだと思われたが、何しろ回りの風景も殆ど映らず、
これだけではどこなのか見当もつかなかった。
情報公開後、杉並区宮前だと知り、探索に行ってみた(7月22日、25日)。

<富士見ヶ丘駅からの道>(7月22日)
宮前というあたりには行ったことがなかったのだが、
大まかなロケ地マップを見ると、京王線富士見ヶ丘駅から北上するか、
JR荻窪駅から南下するか、いずれも同じくらい歩くようだ。
職場は井の頭線と隣接しているので、仕事帰りに富士見ヶ丘まで初めて乗った。
北口を出て、細い商店街の通りを北へとひたすら歩く。
道はほぼ直進で、歩く左手は久我山5丁目、右手は高井戸西2丁目となる。
しばらくして人見街道を横切り、同じくらい歩いて井ノ頭通りを渡るが、
その少し前から、前方にたいそう大きく立派な看板が目に飛び込んで来る。
遠くからでも「魚鐘」という屋号ははっきり分るし、古い瓦屋根の木造。
非常に風格があって目立つ。
建ち位置は井ノ頭通りの一本向こうになる五日市街道沿い。
あとで調べてみると大正時代の建物のようで、
杉並「まち」デザイン賞にも選ばれているとか。
土地の歴史を感じてしまう。
五日市街道は、昔と変わらぬような細めの道幅で歩きやすそう。

左手にはこれまた古く由緒ありげな春日神社。
http://www.shimotakaido.org/kasugajinja/top/index.htm
敷地はそんなに広くはないが、後方には慈宏寺の竹林もあり、
風情ある場所。
「宮前」という地名の「宮」はこの春日神社のことだという説と、
五日市街道をもっと右手(東側)に進んだ方角にある「大宮八幡」の、
「大宮の手前」という説があるという。
昔の地名は「大宮前新田」だというから、その風景が偲ばれる。
ごく近くに「成田」という地名もあるくらいだから、
田園が広がっていたことだろう。

<宮前のマンション>
春日神社は宮前三丁目。二丁目はそれより東側の、環八通りまでの一角。
五日市街道沿いに環八のほうへ進み、
高井戸警察署のあたりで、その向かい側の北側の路地に入ると、
なんとなくそれらしい建物群が見つかった。
建物とともに、立派にそびえたケヤキの樹々が目をひく。
ゆったりと広い敷地内に入ってみると、コンクリートのつくりはまさしくそれ。
大きさが違うA棟、B棟、C棟、D棟が、四方を囲むように距離を置いて建っている。
デザインも大きさに合わせて少し違っているのだが、
見たところ外観撮影に使われたのは、一番小さめのD棟だと分った。
それぞれ玄関前は、立派な太い柱のついたポーチの上に、
ガラスの合掌造りのような三角屋根がついているのだが、
他の入り口が、建物の正面に向けて開かれるのに対し、
D棟の入口の玄関ポーチだけは、ガラスの自動扉の位置ごと横向きになっている。

個人住宅ではなく集合住宅だけれど、やはり人がお住まいのところなので、
名称を記すのは控えておく。
でも五日市街道に近く、高井戸警察署の向かいあたりの道を入るというヒントで、
歩けばすぐに分ると思う。
ケヤキの林のなかの別荘のようで、素敵な環境。
マンション名で検索してみたところ、家賃(管理費)はそうとう良いお値段。
駿輔はそんなに高給取りだったのだろうか?!
まあ、ドラマではあまり高級マンションふうに見えないように
アングルもよく考えられ、さりげない感じにしていた気がするけれど。

<荻窪からの道>(7月25日)
最初に行った日は、愛用カメラの電池が途中で切れてしまって、
「魚鐘」や、ちょっと面白いデザインの大宮前体育館の写真を撮り損ない、
残念だったので、後日またカメラを持って行き直してみた。

せっかくなので、今度はJR荻窪駅からのルート。
南口を出て、環八通りのほうへ歩き、南下してゆく。
でも大きな車道を行くのは疲れるので、南荻窪の住宅街に入り、
じぐざぐ適当に歩いていくと、与謝野晶子と鉄幹の似顔絵の幟が目に入った。
今まで知らなかったけれど、このあたりは彼らの住んだところだったらしい。
”与謝野晶子・鉄幹ゆかりの地”とういことで、
「川南共栄会」という商店街の看板となっているようだ。
http://www.ogikubo-kawaminami.jp/index.html
「与謝野晶子ゆかりのサロン」や住居跡に作られた公園
(南荻窪中央公園)も目に付いた。

閑静な住宅街は、昔ながらの生け垣が落ち着いた雰囲気。
「南荻窪図書館」に出会って、中をしばらく見てみたり、
気ままに歩いたわりには、その図書館前の道をまっすぐ進むと、
見覚えのあるあのマンションの近くに出た。とても静か。
回りにもお庭のある落ち着いた住宅が多い。
藤吉駿輔がこんなハイソサエティな街に住んでいたとはちょっと意外。
ロケ地めぐりでは、いろんな街の新たな顔が見えて楽しい。

*写真は左から順に
・7話冒頭、駿輔マンションの入口付近に立つ耕平
・D棟玄関
・C棟
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