目下のところ一番関心の高い水曜ドラマ『Mother』。
放映前はここまで引き込まれるとは思っていなかったけれど、
今は本当に目が離せない。
一般的にも話題になっているせいか、
朝日新聞のTV関連欄にも、昨日今日と連続で囲み記事が載った。
話題の対象は小さな名子役・芦田愛菜ちゃん。
・『TVダイアリー』(日本テレビプロデューサー・次屋尚)
2010年6月6日(日) 20面
*「Mother」のプロデューサー・次屋氏による
愛菜ちゃんのオーディション話
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オーディション会場には有名子役が大勢集まったが、
5歳の愛菜ちゃんの背丈は他の子より小さかった。
ひと目で条件に合ってないと思えた。
でも2次、3次選考と絞られていく中で、
どうしても彼女を落とすことができなかった。
彼女はびっくりするほどボキャブラリーが豊富だった。
何より演技以上の表現力と存在感があり、恐ろしささえ感じた。
最終選考の日、彼女を見せたくて、坂元氏を会場に呼んだ。
彼女の演技が終わった時、坂元氏が言った。
「彼女のためにセリフとト書きを全部書き直します」と。
こうして前代未聞の、7歳を演じる5歳の子役が誕生した。
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脚本家にこう言わせてしまうのはすごいなあ。
彼女でなければならなかったのでしょうね。
これもまた一期一会の出会い。
・『TVフェイス』(子役 芦田愛菜ちゃん)
2010年6月5日(土) 29面
*ライター・尾崎由美氏によるインタビュー
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ひらがなは読めるので、かなを振ってもらった台本を自分で読むという。
「ごはんを食べながらセリフを言うとこが、いちばんむずかしいです」
最初にそれを挙げた。泣く演技は?
「監督さんとかに(その時の)心を教えてもらって、心をつくって。
それでも泣けないときだけ、お母さんに怒られた気分とかを考えます」
ドラマへのレギュラー出演は初めてだが、演技にぐんと引き込まれる。
両親との会話が関西弁と聞いて、驚いた。東京へ向かうと、
「新横浜か、そのへん」で標準語に切り替わる。耳で自然に覚えたらしい。
あしだ・まな 2004年、兵庫県生まれ。
本日公開の映画「告白」では、主人公の教師(松たか子)の娘・愛美役。
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この年齢にして、きちんと「心をつくる」ことを分っているのですね。
関西弁と標準語の切り替えもすらっとやってのけて。
この子は大河ドラマ『新選組!』の放映年に生まれたんだなあ。
その年に生まれた子が、すでにこんな名演技で皆をうならせているとは。
すくすくと育っていって欲しいものです。
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