NHKの新番組（『ゲゲゲの女房』ほか）

テレビを常につけているわけでもないのだけれど、
チャンネルは基本的にNHKに合わせているので、
この局の番組だけはそれなりに見続けている。
そういう常連視聴者の目から見た、最近の番組感想を簡単に。

・連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』
http://www9.nhk.or.jp/gegege/

水木しげる役も水木夫人役も、美男美女すぎるとは思うけれど、
たいへん感じ良く、楽しく観てます。
現代ものだとヒロインのボケボケぶりに嫌気がさしちゃうことも多いのですが、
もっと昔の時代を描いている作品は、
レトロな衣装や建物など、それだけでも観る価値あり。
（『あぐり』とか大好きだった）
ヒロインはまことに健気だし、ダボっとしたセーター姿の向井くんも素敵。
大杉漣さんの、いかにも家父長的な、でも愛情にあふれたお父さんも良い！
ただ私事ながら、ヒロインが「ふみちゃん」と呼ばれるたびにどきっとする。
本当は水木夫人の本名は「布枝（ぬのえ）」さんなのだが、呼びやすくするためか、
このドラマでは間に”美”の字を加えて「布美枝（ふみえ）」となっているから。
本名が「ふみ」の私としては、ひとごとじゃないようで落ち着かないな。

・『あさイチ』
http://www.nhk.or.jp/asaichi/

悪いけれどこれはどうもなじめません。
まるっきり民放を模しているようなつくりに引いてしまう。
そんなにバラエティーふうにすることないじゃないですか。
民放の真似したって仕方ないのに。これまで通りで良かったのに。
今までの『生活ほっとモーニング』の黒崎めぐみアナが好きだったんです。
「3シェフ競演」とか「この人にトキメキっ！」改め「プレミアムトーク」とか、
今までのシリーズを引き継いでもいるけれど、どうも締まらない。
黒崎さんは何処に〜と思っていたら、
夜の『こころの遺伝子』http://www.nhk.or.jp/idenshi/でお見かけした。
ああ、でもやっぱり朝からお会いしたいなあ。

・土曜時代劇『まっつぐ〜鎌倉河岸捕物控』
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/mtsg/

佐伯先生原作の新シリーズ時代劇。
『陽炎の辻』と同じく、脚本は尾西兼一さん。
陽炎へのドラマ感想をプロデューサーに送っていたせいか、
この『まっつぐ』のお知らせハガキも郵送されてきたけれど、
若返りになじめず途中で消してしまった。
佐伯先生のならなんでも良いってわけじゃないんです。
チーフ演出家がまたしても苦手な清水一彦さんだ…
このひとがやるとベタで漫画みたいになっちゃうんだよなぁ。
ああ、でも初回1時間以上の枠をとってるなんてズルイ！
陽炎はずっと短い30分枠のままで大変だったのに。
最終回だけでも時間を延長してくれれば、どれほど救われたことか。
若者向けばかりに力を入れるのか、と理不尽な気が。
反発心もあって、今後観るかどうかは未定。
なんにせよ、あそこもここもワープと分ってしまうので、
なんだか新鮮に感じられない。

・土曜ドラマ『チェイス』
http://www.nhk.or.jp/dodra/chase/

これは見応えあり！キャストも魅力的。
江口洋介さんが良いのは言うに及ばずだが、なにしろARATAさんが悪役なのだ。
静かな顔で緻密な計算のもとに淡々と非情な行為を行うのにぞくぞくする。
私は『ワンダフルライフ』での映画デビューからのファンだけれど、
本当に不思議な雰囲気を持ったひとだと思う。このひとにしか出せない味。
麻生久美子さんと組むことも多いなあ。
つい先だって二人が共演した舞台を見損ねたのは、やっぱり惜しかったかな。
それにしてもこの土曜ドラマ枠は、本当に骨太作品が続く。