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2010年02月28日13:56

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日本文学シネマ「BUNGO」からの連想

昨日の練馬イベントはとても楽しく終わった。
だいたい好きなことを語っているほど楽しいことはない。
企画のかたたちもお客様も良い人ばかりで、
最後は一緒にちょっと飲んで食べて、気持ち良く帰宅。

本日は目覚めたら雨。
でも特に予定もなく、夕方ちょっと出る用事があるくらいなので、
リラックスしたままテレビをつけたら女子パシュート決勝の真っ最中で、
「日本金メダルか?」のアナウンスに、ええっそんな状況なの?!とびっくり。
思わず釘付けになって声援を送ったけれど、わずか0.02秒差でドイツに覆された。
残念。でも朝から良いものを見せてもらったなあ。
続く表彰式で流れるドイツ国歌。
ヘドウィグの「Sugar daddy」イントロを思い出してしみじみする。

そんな感じで始まった朝だけれど、あとは本当にのんびり。
だいたい良い天気だと、ついつい外に出てしまうものだから、
雨の日だと心置きなくうちでゆったり出来るのだ。
友人が録画してくれたDVDなどをまとめて観る。

深夜にやっていた日本文学シネマ「BUNGO」
http://www.bungo.jp/index.html
Kさんのお勧めにより、友達にとってもらったのだが、
実はお知らせは三日目になってからだったので、
太宰の「黄金風景」と芥川の「魔術師」は見逃した。

梶井基次郎の「檸檬」は、映像では観たくなかった気がする。
谷崎にしても、やっぱり活字で読んだ方がいいなあ。
気持ちの逡巡とかあれこれって、延々と見せつけられるとキツイ。

鷗外の「高瀬舟」にはちょっとじんとした。
これだけ時代ものということもあるだろうか。
尊厳死を扱ったこのせつない話を、
成宮くんみたいな綺麗な子にやられると弱いなあ。
「高瀬舟」は以前志の輔さんの語りでしみじみ聞いて、泣いてしまった。
とても余韻が残る話だと思う。
冨樫森監督も好きなので、相性が良かったのかも。

太宰の「グッド・バイ」は唯一のコメディ。
自分勝手ながら、女に振り回されてしまう情けない男を山崎まさよしさん。
道化の雰囲気があってなかなか。あ、篠原哲雄監督か。
山崎さん主演の「月とキャベツ」以来のおつきあいでしょう。これも相性。
彼を振り回す男まさりなキヌ子役を水川あさみさん。面白かった!
彼女はさばさば、からりとした役がとても良いなあ。男前だ。
レトロなファッションも似合っていて、これが一番気持ちよく見られた。
こういう役をやるようになったんですねぇ。ちょっと木村佳乃さんふう。

それにしても、こういうシリーズの30分ドラマを続けて観ていると、
短編オムニバスという感じで、合う合わないが分れてしまう。
映画でオムニバス作品だと、たいてい嫌いなものも含まれていて、
全部観なくちゃならないのが苦痛でたまらない。
漱石原作の「ユメ十夜」(原作タイトルは「夢十夜」だが)も、
耕史くんが漱石を演ずる第三話は悪くなかったのだが、
その他は観たくない話が多くて苦手だったなあ、と思いだす。

今日は東京マラソンの日だった(第四回目)。
雨のマラソン日となってしまったけれど、
この第一回目の2007年のマラソン日も朝からざんざん降りだった。
その中を、新宿シネマスクエアとうきゅうで行われる、
「ユメ十夜」のトークショー入場整理券を求めて、
新宿ミラノに早朝から並んだんだったなあ。
この時は、新宿faceで「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の
公演も行われていて、耕史くんは公演後にトークゲストに駆けつけたのだった。
左右を赤と黒に塗り分けたマニキュアの爪を、
「今公演中なので」と説明していたっけ。
あの時期の新宿コマ周りの熱気を思い出して、しみじみする。
結局、いろんな思いは、彼への連想へと向かってしまう。

などと思いをめぐらせているうちに、
予報通り雨はやんで陽射しまで出て来た。
ちょっと買い物に出てこようかな。
でも4時からのエキシビジョンは見なくちゃ。
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