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2009年12月21日01:30

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Photogenic(フォトジェニック)山本耕史

映画『彼岸島』で山本耕史くんが演じる吸血鬼・雅の映像は、
長らくシークレット扱いだったけれど、先日ようやく解禁になり、
初めてさまざまな姿を目にすることが出来た。
http://www.sanspo.com/geino/photos/091218/gnj0912180513020-p1.htm
予想以上にうつくしく蠱惑的で目が釘付け。
心乱されるとはこういうことなのか。
しばらく何も手に付かなかった。

この映画の第一報を聞いた時には、
もっと際物下手物なのではないかと、やや不安だったのだけれど、
このひとはいつも私の不安など軽々と越えて、役の芯をつかむのだ。
写真を見ているだけでもそれがはっきり分る。
ヘドウィグの時だって磐音の時だって、その役になりきり、
その人物そのものを生きて、嘘がない。
「世界中のあらゆる役は、一人の人間の中にある。
彼のすごいのは、身体能力だとか、声、演技力、それらを総動員して、
それを必ず見つけること」と、
ヘドウィグ公演でのアフタートークで耕史くんを絶賛していた
スズカツさんの言葉をまた思い出してしまった。

それにしても、鉄扇を開いた姿、要塞での立ち姿、
手下の鬼に傘をさしかけられての伏し目がちな流し眼、
血刀を構えた、やや狂気じみた笑み、
胸をくつろげた和装、白馬にまたがった姿など、
どれも完璧な絵になっていることにため息が出る。
鉄扇を開く手のかたちの綺麗なこと。
嫣然たる笑みとはこういうものを言うのだろう。
どこをどう切り取っても見事にうつくしい。

こういうひとをこそ”Photogenic”と呼べるのではないだろうか。
この言葉には「写真うつりがよい」という意味とともに、
「発光する」という生物学的な意味もあるけれど、
まさに彼自身が自ずから光を発しているような眩しさ。
それにしてもどうして彼の写真集は出ていないのだろう。
いろんな役のいろんな表情を、是非本にして欲しい。
2007年のヘドウィグ初演時に、レスリー・キーさん撮影の
ヘドウィグ写真集が出れば良いのに、と切望していたけれど、
それも実現していないままだ。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=402551978&owner_id=949383
今回のヘドウィグ公演のカレンダー写真くらいでは満足できない。

公開された9葉の雅写真を何度も眺める。
和装のなまめかしさはまた格別だけれど、
片膝を立てるポーズがちょっと韓国の作法を思わせるのは、
キム・デギュン監督の指示なのかしら。
背景に乱れ咲くような白彼岸花も妖艶。
鉄扇の柄も白彼岸花でシックな趣。

日付が変わって12月21日、
中野での試写会もいよいよ今日となった。
ああ、このひとが画面上で動くのをやっと観られるのだ。
色々細かなディティールまでしっかり見届けたい。
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