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2009年11月22日01:38

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K.D earth DAI弾き語りライブ一周年記念

11月19日19:00〜20:30  於:南青山ル・アンジェ教会
http://yaplog.jp/kdearth/archive/479
(↑この写真はリハーサル風景のようです)

昨年12月1日の「健さんを送る会」以来のル・アンジェ教会。
あの時は、お通夜ではなくコンサートだから、とのお知らせだったけれど、
やはり亡くなられてからわずか一ヶ月だし、集まった人たちも殆ど黒い喪服姿。
健さんの大きな遺影が飾られ、未亡人となってしまったレイナさんが、
見知った来客者に挨拶しながら涙をこぼしているのを見るのは哀しくて、
会場は歔欷(きょき)の声に満ちていた。
大くんも語りながら思わず声をつまらせ、涙声になっていたものだった。

あれから一年。月日がたつのは本当に早いもの。
今回しみじみとK.D の曲を聴かせてくれた大くんは、
最近ようやく泣かないで歌えるようになってきたとか。
どの曲もどの曲も、健さんとの思い出がいっぱい詰まっているでしょうね。

曲順)
・The music is you  *(一部健さんの録音の声)
・Condevistorida
・DISTANCE
・奇跡のHANA
・Jeep
・君と僕で
・キャッチボール
・スクラップ
・それがあなただから(with MAKIKO)
・再会 (with MAKIKO)
・妹の子供(with 宮川浩)
・月の姿 (with 宮川浩)
・名もない花(DAI & MAKIKO & 宮川浩)
アンコール)
・Traveling bus(DAI & MAKIKO & 宮川浩 & all)

最初の『The music is you 』が始まった時、ああっ!と思った。
健さんの声が聴こえる。なつかしい声!
CD『etunankara』に収められている通り、
健さんのパートは健さんの歌声。大くんのパートは大くんが。
残された録音の歌声との共演だった。なんだか目頭が熱くなる。
この歌声はいつまでも残るのに、どうして姿だけがここにないのだろう。
このところK.D のアルバムをしょっちゅう聴いているので、
その不在がまだ信じられない。

ことに『Condevistorida』はよく聴いてなじんでいるので、
思わず小さく一緒にくちずさんでしまった。
♪大好きなんだ 愛してるんだ それだけを
 大事にして 行け愛の民の空 Condevistorida
♪原始的なユーモアで未来を嗅ぎ分けながら
 語り合って泣いて最後に笑いましょう

健さんの詩は独特の味わいですね。
このアルバム曲では特に「匂い」という言葉がとても多い気がする。

『Jeep』はスイートJAMのエンディングでも聴いたことがあるけれど、
『君と僕で』と『キャッチボール』は初めて聴いた。
なんだかとてもシンプルで素朴で純粋な感じ。
『スクラップ』はノリの良い曲調ながら、決して平らかではないきつい状況を、
一所懸命に乗り越えようとするような歌詞だなあといつも思う。
でもこの曲がハモらないのは物足りない。
もっともこれ、ハモるのむつかしいですね。自分でやろうとしてつくづく思った。
もう一方の旋律に引きずられて、不協和音になっちゃうのです。

ここまで大くん一人でがんばって8曲歌ったところで、
ゲストのMAKIKOさんが登場。
2008年2月と8月の渋谷BOXXのライヴでも参加なさった素敵なかた。
(その時の記事はこちら↓)
・2008年2月2日 K.Dライヴ「EARTH」(渋谷BOXX)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=705301554&owner_id=949383
・2008年8月10日 K.Dライヴ「詩のチカラ」(渋谷BOXX)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=899192761&owner_id=949383

相変わらずほっそりとお綺麗で、とてもお子さんがいるようには見えない。
ノースリーブの黒のチュニックは素敵だけれど、冷える日なので、
ドア外で待機している時はさぞ腕が寒かったことでしょう。

大くんはいつも通りMCがグダグダなので、MAKIKOさんを迎えてほっとした様子。
そう、BOXXのライヴでも、MAKIKOさんはMCがお上手で、
自然な感じながらきちんとあれこれ気を配ってらっしゃいました。
二人になったところで、MAKIKOさんも参加しているアルバム『EARTH』から、
『それがあなただから』と『再会』をデュエット。
『それが〜』は、別れてゆく男女の、女性側の思いをうたった曲で、
アルバムでは健さんが歌っている。

歌い終わったあと、MAKIKOさんも思いがこみあげたのか、涙ぐんでしまった。
昨年の送る会の時には、ちょうど自身のご出産と重なって
参加できなかったのが心残りだったとのこと。
12月生まれというその息子さんはもうじき一歳で、子育て真っ最中の大変な時。
「でも健ちゃんが天国へ旅立って一ヶ月目くらいに生まれたでしょう。
健ちゃんの生まれ変わりじゃないかな。今に馬が好きになったりして」と大くん。
「そうなったら嬉しいですね。息子は一驚(いっきょう)って言うんですけど、
私自身も馬が好きなので、名前に馬の字を入れたかったの」とMAKIKOさん。
「…一馬(かずま)で良かったんじゃない?」
「ううん、でも画数的にあんまり。苗字との組み合わせだと”驚”のほうが良くて。
この字は馬を敬うって書くから、それも良いかなと」
「じゃ絶対馬が好きになりますよ。で、牧場に行きたいとか言うようになって、
そのうち調教師になりたいとか言って、音楽も好きになって、
楽器をやるようになったら、完全に健ちゃんの生まれ変わり!(笑)」

『再会』は、アルバムではMAKIKOさん、健さん、大くんそれぞれの
パートがあるのだけど、大くんが健さんの部分までも歌った。
「これはカラオケに入ってるんですよ。
JOYSOUNDには、これと『僕の星にあなたの月に』が入ってるの」
え、そうだったんですか!知りませんでした。
あとでJOYSOUNDを検索したら、本当に入ってる!
http://joysound.com/ex/karaoke/index.htm
アルバム『EARTH』の曲はlegimoケータイ小説「クロスオーバー〜愛すればこそ〜」の
イメージソング集ということで、いつものK.Dとは少し違う恋愛テーマの曲だから、
カラオケにも入ったのかもしれない。今度歌ってみようかしら。

MAKIKOさんが引っ込んで、代わって登場したのは、宮川浩さん。
「ここでのライヴは、宮さんなしではやれませんね。
去年も色々助けていただいて」と大くん。
帝劇の舞台も目前の忙しいさなか、助っ人に来てくださった宮川さん。
「告知しなくていいんですか?」と促され、
控え目に『パイレート・クイーン』のタイトルを挙げられていた。
http://www.tohostage.com/piratequeen/index.html

宮川さんと二人で『妹の子供』『月の姿』。
♪誰に似てるだとか おじさんの僕に似てるとか
の歌詞のところ、大くんは ♪おじさんの健ちゃんに似てるとか と歌っていた。
健さん自身が、2月のライヴの時に、大くんの赤ちゃんの誕生を祝って、
この部分をそういうふうに替えて歌ったのを思い出す。
そして『月の姿』。本当にうつくしい鎮魂曲。
この曲のハーモニーは、しみじみと胸に染みる。
宮川さんの声質はまた健さんとは違うけれど、落ち着いた深みがあって良かった。

再びMAKIKOさんが登場して、今度は三人で『名もない花』。
拍手鳴りやまず、すぐにアンコール曲として『Traveling bus』。
やっぱりアンコールはこれですね。みんなでコーラスして盛り上がれるから。
思い切り歌って気持ち良かったです。

健さんの素晴らしい曲を、これからも聴いてゆきたい。
またこれからも、こういう機会がありますように。
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