NHKで見た京の路地

お正月休みも今日でおしまい。
好天にめぐまれ、近所の氏神様や、王子・巣鴨あたりの神社に
初詣したりして、夜はうちでTVなど見ているというのんびりした毎日。

私はついついNHKにチャンネルを合わせてしまう。
ちいさい頃は、田舎だったこともあり、視聴チャンネルがあまりに少なく、
ちゃんとまともに見られるのがNHK総合か教育だけだったので、
すり込み効果的に、馴染んでしまっているのです。
夕方は少年ドラマなど見て、相撲の時期は相撲の中継を見て、
日曜日は大河ドラマを見る。
教育のほうで古典的な名作映画が放映されたり、
舞台中継があったりすれば、必ず見る。
朝ドラマも、夜の銀河TV小説も、NHKのドラマはほぼ見逃さない。
三つ子の魂百までというけれど、今でも基本的にそのパターン。

本日初回の「天地人」も見ました。
始まる前から、番組紹介のスポット映像も繰り返し流れ、
「篤姫」に続けとばかり力が入ってる様子。
一回目を見た限りでは、のちの上杉謙信である輝虎役の阿部寛さんが、
圧倒的な存在感で、格好良かった。
すごいカリスマ性というか、ちらりと出た吉川晃司さんの信長より、
よっぽど信長のような気がしました。
まあ、最初は人物紹介だから、これからですね。

夕方からつけっぱなしだったので、
6時過ぎにやっていた、この秋から放映されるドラマ「坂の上の雲」を、
出演者の菅野美穂さんが紹介しているのも目にしました。
「菅野美穂と見つめるスペシャルドラマ「坂の上の雲」
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2009-01-04&ch=21&eid=29645
三年かけて製作されるという、NHK肝入りの大作。
明治も興味ある時代だし、是非見たい。

メイキングシーンのあれこれで、あ、ここもワープだ、ここもだ、と
分かりすぎてしまうのが、我ながらちょっとうっとうしいけれど、
撮影スタッフが「新選組！」Tシャツを着ている背中が一瞬大写しになって、
わあっ！！と動揺（黒地に白く大きい！マーク。その中に新選組の文字）。
磐音の撮影の時にも、撮影スタッフは色んなNHKドラマの
スタッフTシャツを着ていたけれど、これは見てなかったな、などと、
組！のことになると、つい過剰反応してしまう。

そういえば、年末にはちょっと面白い趣向の京都案内番組がありました。
台所の掃除とおせち作りをしながらTVを流していて、偶然目にしたもの。
聞こえて来たナレーションが田畑智子さん。
京都にやってきて、道が分からなくなってさまよう男を甲本雅裕さん。
お二人とも言わずとしれた組！キャスト。

ドラマかと思えば、それはおおまかな設定だけのようで、
実際には、京都の細い路地（ろーじ）をめぐり、
町屋の中などを紹介するドキュメンタリー。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2008-12-30&ch=21&eid=25881
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「京都・丸竹夷（えびす）にない小路」
チャンネル ：総合/デジタル総合
放送日 ：2008年12月30日（火）
放送時間 ：午後1:05〜午後2:55（110分）
ジャンル ：ドキュメンタリー/教養>カルチャー・伝統文化

東西南北の通りで囲まれた京都の町には、
独特の雰囲気をもつ小路がいくすじもある。
水を打った狭い石畳の路地の入り口に十数軒の表札が掛かる細い道だ。
京都の“ミステリーゾーン”ともいえる「辻子（づし）」や
「突き抜け」と呼ばれる毛細血管のような道は、120もあるといわれる。
京都の町の中心部の最もディープな空間にカメラが入り、
京都庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。
【出演】甲本雅裕、田畑智子
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裏道歩き好きの私には、実にツボにはまった番組でした。
田畑さんは実際に京都の老舗料理屋の娘さんだし、紹介もとても自然。
男はあちらの路地こちらの路地とさまよいつつ、料理を食べては宿に泊まり、
三日も四日もかけて彼女のもとにたどり着くのです。
実際にはあり得ない状況だけど、奥深い迷路をぐるっと案内してもらったようで、
また冬の京都を歩きたくなりました。

…って、私は去年三月の京都旅行記を書きかけたまま、
ヘドウィグ観劇期間に突入して、最後まで完結してませんね。
地方公演を追ってあちこち行った旅行記も、結局手付かず。
5月、初めて訪れた新潟・長岡の町のあちこちに、
すでに「愛」の文字がひるがえってたことも書くつもりだったのに。
仙台で、観劇前のわずかな時間に東北大学を見学したことや、
神戸で素敵な洋館・ヨドコウ迎賓館を見たことなど、
書いておきたいことは山ほどあるのにな。
今更詳細な旅行記は無理かもしれないけれど、
せめて短くでもまとめておきたいものです。